SNSで流れてくる、おしゃれなテントでくつろぐ家族の姿。 「こんな風に、子供と自然の中で素敵な時間を過ごしたい!」
そう思ってキャンプデビューを考えたものの、 「子供が怪我をしたらどうしよう?」 「夜泣きで周りに迷惑をかけないかな?」 「準備だけで親が疲れ果ててしまいそう…」 という不安で、一歩踏み出せないパパママも多いのではないでしょうか。
断言します。 初めての親子キャンプで最も大切なのは、SNSのような「映え」ではありません。 子供が泣かず、親が笑顔でいられるための「安全性」と「快適性」です。
この記事では、ベテランインストラクターの視点と最新のリサーチに基づき、「絶対に失敗しない親子キャンプ」のための具体的なノウハウを解説します。 精神論ではなく、子供の年齢に合わせたスタイル選びや、親が疲れないための「手抜き」の技術をお伝えします。
👨👩👧👦 親子キャンプ、初心者が「絶対に守るべき」3つの鉄則

まず、親子キャンプを「苦行」にしないために、初心者が必ず守るべき3つの鉄則があります。
この記事を書いた人:らくキャンSAGAMIHARA 運営者 (詳細はクリック)

神奈川県相模原市在住、キャンプ歴7年のアラフォー夫婦です。夫、妻、子供2人(10歳、8歳)の4人家族で、週末はほぼアウトドアの虜になっています。
おかげさまで、このブログは月間4.2万人を超える読者の皆様にご覧いただけるまでになりました。
「もっと手軽に、もっと快適に、そしてもっと感動できるアウトドア体験を!」をモットーに、ファミリーキャンプを楽しむための情報を発信中。キャンプのスタイルや目的に合わせて様々なアウトドアギアを使いこなし、その機能性や使い勝手を実体験に基づいてマニアックに研究しています。初心者の方にも分かりやすく、そして経験者の方にも共感していただけるような、リアルで熱い情報をお届けできるよう心がけています。
趣味は、相模原の豊かな自然の中、お気に入りのキャンプギアに囲まれて飲むコーヒーと、子どもたちと本気で遊ぶこと!このブログが、皆さまのアウトドアライフをより豊かにするきっかけになれば幸いです。
1. 移動は片道90分以内にする
「絶景のキャンプ場に行きたい」という気持ちはぐっと抑えましょう。 大人と違い、時間の感覚がない子供にとって長時間のドライブは苦痛でしかありません。到着した時点で子供がぐずり、親も疲労困憊…という失敗パターンを避けるため、自宅から車で90分(できれば60分)以内の近場のキャンプ場を選びましょう。
2. 「高規格キャンプ場」を選ぶ


「不便を楽しむのがキャンプ」というのは、慣れてからの話です。 初めての子連れキャンプでは、以下の条件を満たす「高規格キャンプ場」一択です。
- 水洗トイレ(洋式・温水洗浄便座)がある
- 管理人が24時間(または夜間も)常駐している
- 売店やレンタルが充実している
これは贅沢ではなく、トラブル時の「保険」と考えてください。
3. 食事は「頑張らない」勇気を持つ
親が最も疲れる原因の一つが「料理」です。 慣れない環境で火起こしから調理まで全てやるのは至難の業。レトルト食品、冷凍チャーハン、カット済み野菜をフル活用してください。 「親が笑顔で一緒にご飯を食べる」ことが、子供にとって何よりのご馳走です。
実は、最新のレトルトやフリーズドライ食品は、「手抜き」とは言わせないほど美味しく進化しています。 お湯を注ぐだけ、温めるだけで子供も喜ぶご馳走に。準備と片付けの手間をゼロにして、浮いた時間を子供との遊びに使いましょう。
▼ 賢く美味しく!おすすめの「時短グルメ」はこちら
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👶【年齢別】子供が安全・快適に過ごせる「キャンプスタイル」の正解


「椅子から落ちないか心配」「目が離せなくて大変」 そんな悩みは、子供の年齢に合わせた「キャンプスタイル(道具の高さ)」を選ぶことで解決できます。
0歳〜3歳(乳幼児):転落ゼロの「お座敷スタイル」
まだ目が離せない乳幼児連れには、靴を脱いで過ごす「お座敷スタイル」が正解です。
- メリット:
- 転落リスクゼロ: 椅子を使わないので、転落の心配がありません。
- 自由な動き: ハイハイやよちよち歩きでも、広いシートの上なら自由に動き回れます。
- お昼寝: 遊び疲れたら、そのままゴロンと寝かせられます。
- 必須アイテム:
- 厚手のレジャーシート(底冷え・凸凹対策)
- クッションマット(転倒時の衝撃吸収)
【安全のポイント】
乳幼児は体温調節機能が未発達です。地面からの冷えを防ぐため、ホットカーペットや電気毛布が使える「電源サイト」の利用を強くおすすめします。
3歳〜6歳(未就学児):自分で座れる「ロースタイル」
自分で座れるようになったら、全体の高さを低く抑えた「ロースタイル」へ移行します。
- メリット:
- 安定感: 足が地面にしっかりつく高さ(座面高23cm〜30cm程度)なら、乗り降りしやすく安定します。
- 目線の近さ: 親と目線が近くなり、子供が安心します。
- リスクと対策:
- 不安定な場所での転倒: ロースタイルでも、地面が凸凹だと椅子ごと倒れるリスクがあります。必ず平坦な場所に設置しましょう。
- ベルトなしの落下: 4歳頃までは、ベルトや肘掛けのない椅子だとバランスを崩して落下することがあります。安定感の高いベンチタイプなども検討しましょう。
小学生〜:大人と同じ「ハイスタイル」で戦力に
小学生になったら、大人と同じ高さの「ハイスタイル(座面高40cm以上)」も選択肢に入ります。
- メリット:
- 作業のしやすさ: 立ったり座ったりが楽なので、料理や設営の手伝いがしやすくなります。
- 教育的効果: 「自分も大人と同じ」という感覚が、手伝いへの意欲を高めます。
- 教育的効果:
- テント設営や火起こしなど、役割を与えることで「自己肯定感」や「やり抜く力(非認知能力)」が育まれます。失敗しても「次はどうすればいい?」と一緒に考えることが、最高の成長機会になります。
▼ 高さスタイル別におすすめのアウトドアチェアとテーブルを紹介しています
🔥 キッチン&リビングのレイアウトは「見守り」最優先で


「料理中に子供が火に近づかないか心配…」 そんな不安を解消する、安全なレイアウトをご紹介します。
対面キッチンスタイル:料理中も子供から目を離さない
家庭のカウンターキッチンのように、リビング(子供の居場所)の方を向いて調理するスタイルです。 ツーバーナーとキッチンテーブルを使えば、子供の様子を見守りながら、安全に料理を進められます。
▶︎ツーバーナーとオールインワンのキッチンテーブルがあれば、置くだけでキッチンになります
リンクリンクあわせて読みたい 【2025年】ファミリーキャンプ向けツーバーナーおすすめ7選!CB缶・OD缶の違いや選び方を徹底解説 ファミリーキャンプの料理が劇的に楽になるツーバーナー。でも種類が多くて選べない…とお悩みですか?この記事ではCB缶とOD缶の違いから、火力やデザインまで考慮した選び方を解説。ファミリーキャンパーが厳選したおすすめ7台をランキングでご紹介します。
囲炉裏スタイル:団欒と安全の両立(※注意点あり)
焚き火台やグリルをテーブルで四角く囲むスタイルです。 「テーブルがガード代わりになって安全」と言われますが、過信は禁物です。
- 【重要】囲炉裏スタイルの「隠れたリスク」
- 接触事故: 焚き火台に近いテーブルの内側は熱くなることがあります。つかまり立ちをする乳幼児には不向きです。
- 模倣行動: 4歳くらいになると、大人の真似をして炭をいじりたがります。「囲っているから安心」と思わず、常に大人が監視することが絶対条件です。
▶︎囲炉裏テーブルとおすすめ焚火台はこちらから
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🏕️ 初めてでも安心!失敗しないキャンプ場選びと相模原の3選


最後に、親子キャンプデビューに最適な「失敗しないキャンプ場」の選び方と、相模原市のおすすめスポットを紹介します。
失敗しないキャンプ場選びのチェックリスト
予約前に必ずチェックしましょう。
- トイレ: 「洋式・水洗」か?(和式だと子供が怖がることがあります)
- お風呂: 場内にお風呂やシャワーがあるか?
- オートサイト: 車をテントの横に停められるか?(荷物運びの手間がなく、緊急時の避難場所にもなります)
- 地面: 芝生や土か?(砂利や石だと転んだ時に痛く、寝心地も悪いです)
上大島キャンプ場


広々とした平坦な敷地で、子供が走り回っても安心。じゃぶじゃぶ池や小川があり、夏の水遊びに最適です。市営なので料金が格安なのも嬉しいポイント。
- 住所:神奈川県相模原市緑区大島3657
- アクセス:圏央道相模原ICから約5km(車で約10分)
- TEL:042-760-6066
- 営業期間:3月〜11月 ※11月は土・日・祝日のみ
- 予約の有無:必要 電話で予約
- 利用可能時間(デイキャンプ): 9:00〜17:00
- 料金(デイキャンプ利用者協力金)市営なので格安
- 1〜10人 1000円
- 11〜20人 2000円
- 21〜30人 3000円
- 31〜40人 4000円
- 41〜50人 5000円
- 主な設備:売店、レンタル、炊事場、トイレ(多目的トイレもあり)、自動販売機、シャワー
- 公式HP:http://www.oshima-sagami.com/sbd/
このまさわキャンプ場


浅瀬の川遊びができる、ファミリーに大人気のキャンプ場。オートサイトで荷物運びも楽々。バンガローも充実しているので、テント泊が不安な方にもおすすめです。
- 住所:神奈川県相模原市緑区青根2745
- アクセス:中央道相模湖ICから約16km(車で約30分)
- TEL:042-787-2735
- 営業期間:4月〜11月
- 予約の有無:必要 予約専用TEL 042-787-2051
- 利用可能時間(デイキャンプ): 9:00〜17:00
- 料金(デイキャンプ)
- 入場清掃料
- 大人(中学生以上) 1人 500円
- 子供(3歳以上) 1人 300円
- 駐車料
- 普通 1台 600円
- 二輪 1台 300円
- 入場清掃料
- 主な設備:売店、炊事場、トイレ、ゴミステーション、自動販売機(飲料、カレー)、コインシャワー、ドライヤー、ランドリー、ロッジ、常設テント、荷物を運ぶ台車(駐車場からフリーサイトまでとても便利)
- 公式HP:https://konomasawacamp.co.jp
PICAさがみ湖(旧:パディントンベア・キャンプグラウンド)


遊園地「さがみ湖MORI MORI」に隣接する超高規格キャンプ場。コテージやトレーラーハウスが充実しており、食事付きプランもあるため、手ぶらで「絶対に失敗しない」デビューが可能です。
- 住所:神奈川県相模原市緑区若柳1634 (相模湖リゾートプレジャーフォレスト内)
- アクセス:相模湖東ICから約4km(車で約8分)
- TEL:042-685-0917
- 営業期間:通年
- 予約の有無:事前オンライン予約(前日まで)、予約なしでも可能
- 利用可能時間(デイBBQ):日中の部(~16:00)と夜間の部(~20:00)での入替制
入替の時間内であれば制限はなし - 料金(デイBBQ)
- 事前オンライン予約(前日まで) 1人 1200円
- 予約なしでの当日利用 1人 1700円
※別途プレジャーフォレスト入園料金が必要
- 主な施設:売店、炊事場、シャワー室、さがみ湖温泉うるり、さがみ湖プレジャーフォレスト(遊園地)、コテージ、トレーラーハウスetc
- 公式HP:https://www.pica-resort.jp/sagamiko/
▶︎紹介した3ヶ所のキャンプ場をもっと詳しく知りたい人は


❓ 親子キャンプに関するよくある質問と安全対策 (Q&A)


Q. 親子キャンプは子供が何歳から始めるのがベストですか?
A. 0歳の乳幼児から可能ですが、宿泊する場合は親の負担が大きいため、最初は設備が充実したコテージ泊や、日帰りのデイキャンプから試すことを推奨します。本格的なテント泊は、子供が自分の意思を伝えられるようになる3歳頃から始めるのが、親の疲労軽減の観点からもベストです。
Q. 囲炉裏テーブルは子供にとって本当に安全ですか?
A. 過信は禁物です。 囲炉裏テーブルは火元との間に物理的な距離を作れますが、テーブル自体が熱くなるリスクや、好奇心旺盛な子供が手を伸ばしたり、大人の模倣をして素手で火の近くに触れようとするリスクは常にあるためです。火気使用中は、常に一人は子どもの見守りを担当することが絶対条件です。
Q. 初めてのキャンプで親が「疲れた」と感じる主な原因と対策は何ですか?
A. 主な原因は「テント設営や火起こしに時間が掛かりすぎること」と「子供の環境変化による寝不足」の2点です。
- 対策1(設営): テントやBBQグリルはレンタルを活用するか、設営がシンプルなテントを選び、設営時間を短縮する。
- 対策2(睡眠): 地面の冷気を遮断できる厚手のマット(8cm以上)を使用し、電源サイトで電気毛布を利用するなど、「快適な睡眠環境」を最優先で整えてください。


Q. 未就学児(0〜6歳)におすすめのキャンプスタイルと、その理由を教えてください。
A. 子供の安全を最優先するため、「お座敷スタイル」または「ロースタイル」が正解です。
- 0〜3歳: 転落リスクゼロで、そのままお昼寝もできる「お座敷スタイル」が最適です。
- 3〜6歳: 足が地面について椅子が安定し、目線も低くなる「ロースタイル」が転倒防止に役立ちます。
Q. キャンプ体験は子どもの成長にどのような良い影響を与えますか?
A. 自然の中での体験は、子どもの「非認知能力(生きる力)」を育むという、科学的・教育的なメリットがあります。
- 自己肯定感: 設営や料理を手伝い、「役に立っている」と感じることで、自信と自己肯定感が向上します。
- 協調性: 家族でトラブルを解決し、役割を分担する過程で、問題解決能力や協調性が育まれます。
- 原体験: 火起こしや土のぬくもりといった五感をフルに使う経験は、知的好奇心を刺激し、脳の発達を促します。
Q. 親子キャンプでの失敗を避けるための、キャンプ場選びの「鉄則」は何ですか?
A. 最高の体験を得るための「3つの鉄則」です。
- 移動時間: 片道90分以内(子供の疲労軽減のため)。
- 設備: トイレが清潔な水洗(洋式)で、シャワーや売店が完備された「高規格」を選ぶ。
- 利便性: 荷物運びが楽で、緊急時にも車を出せる「オートサイト」を必ず選んでください。
もし、この記事に掲載されていないことについて知りたい、さらに具体的なアドバイスが欲しい、といった場合は、お気軽に「お問い合わせフォーム」からご質問をお寄せください。筆者の経験や知識を活かして、できる限りお答えさせていただきます。
まとめ:完璧を目指さず、子供と「今」を楽しもう


親子キャンプで最も大切なのは、完璧な設営や豪華な料理ではありません。 「パパとママが笑っていること」。これが子供にとって一番の思い出になります。
最初はコテージ泊でも、デイキャンプでも構いません。 便利な道具やレンタルを賢く使い、無理なく「安全性」と「快適性」を確保してください。
自然の中での体験は、子供の「生きる力」を育む素晴らしい機会です。 まずは近場のキャンプ場から、小さな冒険を始めてみませんか?
都心から1時間とアクセスが良く、緑豊かで自然を感じられる相模原は家族でキャンプ、デイキャンプにもってこいです!
道志川周辺エリア


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