秋冬キャンプでの、冷えた体を温めるおでんの魅力は言うまでもありません。野外で鍋を囲んで語らいながら、暖かいおでんを楽しむのはキャンプの最高の楽しみです。本記事では秋冬キャンプでおでんをする魅力、下ごしらえから当日のキャンプ場での作り方、いつもとは違ったキャンプでやってみたい静岡おでんや名古屋おでん(味噌おでん)を紹介します。調理も簡単なので、おでんは日帰りのデイキャンプにも相性抜群です。ぜひこれからの季節、熱々のおでんを秋冬キャンプのキャンプ飯に取り入れてみてください!
キャンプでおでんの魅力 〜調理簡単で最高に美味しい〜
キャンプおでんの魅力① 調理が簡単で時間を有効に使える
おでんは下ごしらえが必要な具材もありますが、下ごしらえさえ自宅で済ませてくればキャンプ場で調理するのは鍋で煮込むだけです。調理方法が簡単なため、日帰りのデイキャンプでもチャレンジしやすい料理です。
弱火でグツグツと煮込んでいる間に、焚火にあたりながらゆっくり過ごすことも、アクティビティで遊ぶこともできます。調理工程が簡単で、当日包丁やまな板がなくてもできるので洗い物も少なくて時間が限られているデイキャンプにピッタリです。また具材もたくさんで作ることにより、一品でお腹もしっかり満たしてくれます。
キャンプおでんの魅力② 寒い時期に熱々おでんは最高に美味しい
説明する必要がないぐらい自明ですが、肌寒い時期に外で食べる熱々のおでんが美味しくないわけがありません。料理に合わせるお酒も夏は「BBQ×ビール」でしたが、秋冬は「おでん×日本酒(熱燗)」や「おでん×焼酎(お湯割り)」あたりも最高の組み合わせです。これからはおでんを秋冬キャンプの定番キャンプ飯にしてみましょう。
焚火をしながらおでんも楽しめるおすすめ焚火台を紹介しています↓
キャンプでおでんの下ごしらえと準備
キャンプでおでんを作る際に、一からキャンプ場で調理をするのは大変です。食材のカットや下味をつけることなど、下ごしらえは事前に自宅で行うことで、キャンプ場での調理がスムーズになります。大根は輪切りに、こんにゃくは一口大に、卵はゆでて殻を剥いておきます。
キャンプでおでんは、具材はカットしておく
おでんは寒い時期に食べるのが美味しいですが、寒い時期に冷たい水で、食材を洗って切るのはそれだけでも大変です。キャンプ場の炊事場は温水が出ないところも多いです。そこで、次の具材は慣れ親しんだ自宅のキッチンで予めカットしていきましょう。
大根、じゃがいもなどは皮をむいて食べやすい大きさにする。こんにゃくや厚揚げなど、販売されているものが大きい場合は食べやすいサイズに切っておくことでキャンプ当日にそのまま鍋に入れることができます。
キャンプでおでんは、味が染み込みにくい食材は下ゆでや漬け込みをしておく
大根やたまごはおでんの定番具材ですが、味が染み込みにくい食材でもあります。大根の内部まで火を通し柔らかくしたり、たまごの中まで味を染み込ませるにはある程度の時間がかかります。
キャンプ場でグツグツ弱火で煮込んでいる過程も楽しむというのであれば良いですが、デイキャンプでそんな時間はなかったり、子どもがすぐに食べたくなるので調理に時間をかけたくないという人も多いのではないでしょうか。
そんな時に味が染み込みにくい食材は、「下ゆで」と「漬け込み」をすることで時短で美味しいおでんを作ることができます。下ごしらえをすると良い具材の大根とたまごの下ごしらえ方法を紹介します。
大根の下ごしらえ方法
たまごの下ごしらえ方法
キャンプでおでんは、串打ちをやっておく
牛すじや豚モツ、たこやツブ貝などの具材をおでんに入れるときは、串に刺して煮込むことが多いです。そうすることで細かい具材も鍋底に埋もれることなく、見つけやすく食べやすいです。大根やはんぺんや厚揚げなど、そのまま入れても良い食材でも串に刺して煮込むことで、食べる時に串を持って食べることができて好評だったりします。
特にたまごやこんにゃくって大人でも箸で掴みにくいので、小さな子どもがいる場合すべての具材を串打ちして、おでんパーティーのような雰囲気でおでんキャンプをするのも楽しいですよ。
串打ち後の食材はクーラーボックスで適温で保冷しましょう!
冬キャンプでもクーラーボックスは必要です!おすすめ10選を紹介しています↓
キャンプ場でおでん作り方 〜鍋はダッチオーブンでもOK〜
キャンプ場でのおでん作りは簡単です。上記で説明した下ごしらえを前日にしておけば、あとは鍋やクッカー、ダッチオーブンなどの調理器具に入れて煮込むだけです。おでん専用鍋を使うと一気に雰囲気が出ます。
昆布と鰹節で出汁をとり、醤油とみりんで味を整えたオリジナルおでんつゆを自作するのも楽しいかもしれません。簡単に済ませたい人は市販のめんつゆやおでん出汁を使えば、キャンプ当日は調理工程は具材を加えて火にかけるだけです。煮立ったら火を弱火にして、具材が柔らかくなるまでグツグツと煮込みます。味が染み込んだらおでんの完成です。
キャンプ場のおでん作り方は「ダッチオーブン」
シーズニング不要ですぐに使用できるコールマンのダッチオーブン。12インチの大型タイプなので、グループや豪快料理におすすめなサイズ感です。もちろんファミリーやグループキャンプのおでんにもピッタリのサイズで、なんでも使えるダッチオーブンは1つ持っておいてもいいアイテムです。
キャンプ場のおでん作り方は「焚き火鍋」
ユニフレームの焚き火鍋は、焚き火で使いやすいシンプルなステンレス製のツル付き鍋です。大人数での鍋料理に最適なアイテムなので、おでんにも最適です。ダッチオーブンと違い素材がステンレス製なので、使いはじめにシーズニング不要、サビ防止の使用後の油でのメンテナンスも不要なので、自宅の鍋と同じように使えます。
キャンプ場のおでん作り方は「専用おでん鍋」
やっぱりおでん専用鍋を使用すると一気に雰囲気が出ます。直火でもIHでもOKなので、キャンプでも自宅でも使用できます。具材を分ける仕切りがあるので、具材の場所が分かりやすくて取り分けもしやすいです。
生粋のキャンパーにはアウトドアブランドのおでん鍋がおすすめです。ロゴスは仕切があり木蓋がついた雰囲気のある土鍋のおでん鍋。ユニフレームからは商品名は熱燗あぶり台ですが、熱燗を温める所はおでんを入れるのにピッタリです。おでんとエイヒレ、おでんと焼き鳥なんて組みあわせがキャンプで楽しめます!
キャンプ場のおでん作り方は「イワタニカセットコンロ タフまる」
おでんを焚き火ですると雰囲気は出ますが、カセットコンロの方がお手軽にできます。特にイワタニのタフまるは風を気にせず野外で使える、耐荷重20kgタフなアウトドア用のコンロなのキャンプでおでんにも最適です。
キャンプ場のおでん作り方は「hinataレンタルのおでんセット」
あつあつおでんで冬キャンプをさらに楽しく!
おでん専用の鍋とコンロとお玉のセット。
4人用のおでんがゆったり入ります。
用意するのはおでんの具、スープ、コンロ用のCB缶だけ!
セットに含まれている吊り下げ旗をテントに吊るせば、おでん屋台の雰囲気まで楽しめます。
セット内容
・仕切り付きおでん用鍋
・カセットコンロ
・折りたたみお玉
・吊り下げ旗
※本商品には食材は付属致しません。お客様にて別途お買い求めください。
※本商品には燃料(CB缶)は付属いたしません。お客様にてメーカー純正のガス缶をお買い求めください。
※燃料(CB缶)はキャンプ場の売店等で購入可能な場合もございますので、事前の確認をおすすめします。
キャンプ用品のレンタルサービス「hinataレンタル」なら①仕切り付きおでん用鍋、②カセットコンロ、③折りたたみお玉、④吊り下げ旗がセットになった、hinataレンタルおでんセットを借りる事ができます。これがあればキャンプでおでんを簡単にそして雰囲気良く楽しむ事ができます。
使用頻度が低い、シーズンアイテムはレンタルもあり!
キャンプでやってみたい静岡おでんと名古屋おでん(味噌おでん)
キャンプでやってみたい静岡おでん
特徴は牛すじや黒はんぺん、そして最後に青のりとダシ粉をたっぷりかけて食べる
静岡おでんの特徴は、牛すじだけではなく、黒はんぺんをはじめとする練り物、おでん定番の大根、たまごまで具材をすべて串に刺してからだし汁で煮込んで調理します。そして器に盛り付けてからたっぷりの青のりと魚のだし粉をかけて食べます。
静岡おでんは、戦後に廃棄処分されていた牛スジや豚モツをだし汁で柔らかくなるまで煮込んで食べたら美味しくて人気がでたとされています。また駿河湾に面しているので、水揚げされた魚介類を使用した練り物をおでんの具材にたくさん使用しているのも特徴です。
静岡おでんは、居酒屋や家庭でももちろん食されますが、総菜屋さんや駄菓子屋などでも串に刺さった静岡おでんを1本単位で購入することができます。そんな背景もあり、ご飯でもお酒のアテでもおかしの代わりとしても静岡ではおでんが食べられています。
キャンプでやってみたい名古屋おでん(味噌おでん)
特徴はなんといっても八丁味噌!味噌にあう大根や焼き豆腐が定番具材
他の多くの地方がダシを効かせた醤油ベースのつゆを使用しおでんを作るのに対して、名古屋(味噌)おでんの特徴は、八丁味噌を使用し、濃厚なコクと酸味を聞かせた味になっています。具材は味噌と相性の良い、大根、たまご、こんにゃく、焼き豆腐が人気になっています!
味噌おでんは、もともと具材の入った土鍋の中心に味噌つぼを置いて、具材を味噌ダレにつけて食べるものでした。この食べ方が伝統的な食べ方ですが、最近は味噌を使ったダシ汁に具材を直接入れて煮込むタイプの味噌おでんが増えています。
愛知県では、コンビニでおでんを購入するとからしではなく、小分けの味噌だれがついてくるぐらいおでんと言ったら味噌味が地域に根付いています。
手間をかけたくないけど、キャンプでおでんが食べたいという人は「真空パックのおでん」や「おでん缶」を使うと温めるだけで味の染み込んだ美味しいおでんが食べられるのでラクしたい時はそれもありですね。
おすすめ「真空パックのおでん」や「おでん缶」はこちらから!
キャンプならでは焚火でおでんの楽しみ方
おでんをキャンプ楽しむ際にぜひおすすめしたいのが焚火です。タフ丸などのカセットコンロやバーナーでおでんを作ることはできます。火加減もガスの方が調整しやすく、簡単に調理もできます。
しかしキャンプだからこそ焚火の火でおでんをしてみてください。少し肌寒くなった秋冬に焚火にあたりながら、焚火台の周りに囲炉裏テーブルを並べ、つゆの味が染み込んだおでんをお酒とともにつつくのは至福の時間になります。
直火調理OKなおでん鍋、グッと雰囲気がでます!
囲炉裏テーブルを使用するとおでん鍋とイスの間に取り皿やコップを置くスペースを確保することができます。何よりおでん屋台やカウンターのある居酒屋のように、グツグツと煮込まれるおでんを見ながら家族や友人とお酒と会話を楽しむことができます。
さらに囲炉裏テーブルを使用することにより、焚火台と距離がうまれ簡単に焚火や火にかけた鍋に近づくことができなくなります。子どもがいるキャンプで鍋料理をしたり焚火をする際には、囲炉裏テーブルはとても安心で便利なアイテムです。
焚火を楽しむために使いたい、焚き火アイテム10選を紹介しています↓
焚火をしながらおでんも楽しめるおすすめ焚火台を紹介しています↓
冬の最強キャンプ飯おでんを楽しむ冬キャンプをしに相模原へ行こう!
秋冬のキャンプでおでんを作る魅力は、冷えた体を温めるだけでなく、仲間とのひとときを特別なものにしてくれます。おでんの調理はシンプルで誰でも簡単にできるため、手間をかけずに美味しい料理を楽しむことができます。
おでんの下ごしらえや準備は、事前に自宅で行っておけばキャンプ場での作業がスムーズになり時間が短いデイキャンプでも料理以外で時間を使うことができます。大根やこんにゃく、たまごなどの下ごしらえを済ませたらあとは煮込むだけなのでデイキャンプでも気軽に挑戦できます。
煮込む過程は楽しみながら、焚火にあたったり、自然を満喫しながら具材が柔らかくなるまで待つのも良いひとときです。寒い季節に熱々のおでんを頬張る幸福感は格別で、お酒との相性も抜群。秋冬キャンプの定番料理としてぜひ取り入れてみてください。
冬の道志でキャンプするなら、敷地内に温泉がある青根キャンプ場が断然オススメです!