キャンプやアウトドアで食材や飲み物を新鮮に保つために、クーラーボックスの保冷力を最大限に活用することは非常に重要です。そんな時、あなたのクーラーボックスの「保冷力」を劇的に向上させる秘密兵器が、「インナークーラー」です。インナークーラーとは、名前の通りクーラーボックスの中に入れるソフトクーラー(保冷バック)のことを指します。この記事では、クーラーボックスの保冷力アップ、整理整頓にも役立つインナークーラーの使い方とメリット、選び方のポイント、そしておすすめのインナークーラー8選を紹介します。
保冷力アップ!インナークーラーの使い方とメリット

せっかくのキャンプやBBQ。冷たい飲み物や新鮮な食材が、いざという時にぬるくなっていたり、傷んでしまっていたら残念ですよね。インナークーラーは、そんな「困った!」を解決する、まさに救世主のような存在です。
インナークーラーの使い方:シンプルに二重に保冷

大型のクーラーボックスの中に、小型のソフトタイプのインナークーラーをそのまま入れます。インナークーラーには、特にしっかりと保冷しておきたい生鮮食品(お肉、魚、乳製品など)や、キンキンに冷やしておきたい飲み物(ビール、清涼飲料水など)を入れるのがおすすめです。
こうすることで、インナークーラーの中身は「二重に保冷」される状態になり、冷気が外に逃げ出すのを防ぎ、通常のクーラーボックス単体での使用時よりも格段に高い保冷力を発揮します。
インナークーラーのメリット① 驚異の保冷力アップ!食材の鮮度を長時間キープ
インナークーラーをクーラーボックス内で使用することで、冷気が外部に漏れるのを効果的に防ぎ、全体の保冷力が飛躍的に向上します。特に、開閉頻度が高い大型クーラーボックスの場合、インナークーラーに重要食材を入れておくことで、外気の影響を受けにくく、冷たさを長時間維持できます。
これにより、デリケートな生鮮食品も安心!夏の暑い日中のキャンプや連泊でのアウトドア、長時間移動が必要な時でも、買ったばかりのような新鮮な状態を保ち、食中毒のリスクを軽減しながら、美味しい食事を楽しめます。
インナークーラーのメリット② クーラーボックス内が劇的に整理整頓される!
キャンプギアの収納で頭を悩ませるのが、クーラーボックスの中身。インナークーラーは、この悩みを一挙に解決してくれます。
インナークーラーに種類ごとに食材や飲み物をまとめて収納することで、大型クーラーボックス内のスペースを効率的に活用できます。例えば、「朝食用」「夕食のメイン食材」「飲み物」など、目的別にインナークーラーを使い分ければ、必要なものがサッと見つかり、取り出しもスムーズに。もう、冷気の中に手を突っ込んで、目的のものを探し回るストレスとはお別れです!
インナークーラーのメリット③ 持ち運びが便利に!セカンドクーラーとしても大活躍
大型クーラーボックスは、その大きさと重量ゆえに大きく、持ち運びが大変なこともありますよね。そんな時、インナークーラーが力を発揮します。小型で軽量なインナークーラーは、一部の食材や飲み物を手軽に持ち運ぶ際に非常に便利です。例えば、
- キャンプサイトからアクティビティエリアへ、冷たい飲み物と軽食だけを持っていく
- デイキャンプで、メインの飲み物以外に、個別のデザートやフルーツを分けて持っていく
- ピクニックや運動会など、少しだけ冷やしたいものがある時に単体で使う
など、様々なシーンでセカンドクーラーとして大活躍します。
保冷力アップ!インナークーラーの選び方

ポイント① サイズと形状:メインクーラーボックスとの相性を見極める
最も重要なのは、現在お使いのメインクーラーボックスのサイズと形状に合ったインナークーラーを選ぶことです。
- 無駄なスペースをなくす: クーラーボックスにぴったりフィットするサイズを選ぶことで、隙間なく効率的に保冷が可能です。冷気の対流も促され、保冷効果がさらに高まります。
- 保冷剤のスペース確保: インナークーラーを入れることで、メインクーラーボックス内のスペースは当然狭くなります。保冷剤を入れるスペースもしっかりと考慮して、インナークーラーのサイズを決めましょう。目安としては、クーラーボックスの容量の半分以下程度のインナークーラーを選ぶと、バランスが良い場合が多いです。
ポイント② 素材と断熱性能:保冷力と衛生面を両立する
インナークーラーの保冷力は、その素材と断熱性能に大きく左右されます。
- 高品質な断熱材: 厚みのあるウレタンフォームや多層構造の断熱材を使用している製品は、保冷効果が非常に高く、長時間の保冷が期待できます。
- 丸洗いできる素材: クーラーボックスに匂い移りが心配な食材(キムチ、魚介類など)を入れる場合、インナークーラーに入れてからメインクーラーボックスに入れるのは非常に有効です。その際、インナークーラー自体を丸洗いできる素材であれば、清潔を保ちやすく、衛生面でも安心です。汚れが気になるアウトドアシーンでは特に嬉しいポイントです。
ポイント③ 使い勝手:取り出しやすさや持ち運びやすさも考慮する

インナークーラーは、ただ入れるだけでなく、実際に使うシーンを想像して選ぶことが大切です。
- スムーズな開閉: クーラーボックス内での開閉がスムーズなインナークーラーは、必要なものをサッと取り出せてストレスフリーです。ジッパータイプやロールトップタイプなど、使いやすい開閉方式を選びましょう。
- 持ち手の有無と快適さ: メインのクーラーボックスから取り出して、単体で持ち歩くことを想定している場合は、持ち手の有無や、その持ちやすさも重要なポイントです。ベルトが付いているものや、クッション性のある持ち手だと、重い荷物も楽に運べます。
- 防水性・耐久性: 食材や氷が溶けた水分が漏れない防水性はもちろん、アウトドアでのハードな使用に耐えうる耐久性もチェックしておきましょう。
保冷力アップ!インナークーラーのおすすめ8選

オレゴニアンキャンパー(Oregonian Camper) クーラーパック8 (7.6L)
底面と側面にしっかりとした断熱材が施されており、ソフトクーラーながらも高い保冷力を誇るオレゴニアンキャンパーの保冷バッグ。まさに「クーラー・イン・クーラー」という発想から生まれた、インナークーラーのためのソフトクーラーです。保冷力アップはもちろんのこと、大型クーラーボックスの中身を整理しながら効率的に保冷収納できるのが最大の魅力。350ml缶が約6本と保冷剤がちょうどよく収まるサイズ感で、ちょっとした飲み物や食材をまとめて保冷するのに最適です。防水仕様で、開閉はシンプルなロールダウン式なので、ストレスなくスムーズに扱えます。
オレゴニアンキャンパー(Oregonian Camper) クーラーパック18 (17.1L)
上でご紹介したオレゴニアンキャンパーのクーラーパックの大きめサイズ。2Lペットボトルが約6本と保冷剤をすっきり収納できる大容量タイプです。大型のクーラーボックスのインナークーラーとして使うなら、このくらいのサイズが特におすすめ。メインのクーラーボックスを頻繁に開閉するキャンプシーンでも、生鮮食品などをこのインナークーラーに入れておけば、外部の熱気の影響を受けにくく、長時間の保冷効果を維持できます。連泊キャンプやファミリーキャンプで大活躍すること間違いなしです!
サーモス(THERMOS) 保冷バックインバック (3L)
魔法瓶で有名なサーモスが手掛ける「保冷バックインバック」は、その名の通り、バッグの中に入れるために作られた保冷バッグ。3Lと非常にコンパクトなサイズ感なので、小型のクーラーボックスのインナークーラーとしてもぴったりです。このサイズながら500mlペットボトルが縦に入る設計で、特に冷やしておきたいドリンクやデリケートな食材(デザート、卵など)を入れるのに重宝します。サーモスオリジナル保冷剤が付属しているのも嬉しいポイントで、届いてすぐに保冷力アップを体感できますよ。
サーモス(THERMOS) 保冷ロールトップバッグ(5L)
上でご紹介したサーモス「保冷バックインバック」よりもワンサイズ大きい、5L容量の「保冷ロールトップバッグ」。ただサイズが大きくなっただけでなく、開け口がロールトップになっているのが特徴です。このロールトップ部分は持ち手にもなるため、メインクーラーボックスから取り出して、小型のソフトクーラーとして単体で持ち運ぶ際にも非常に便利。キャンプサイト内での移動や、ちょっとしたピクニックなどにも最適で、使い勝手の良い汎用性の高さが魅力です。
サーモス(THERMOS) 保冷ランチバッグ (7L)
サーモスのトートタイプのソフトクーラー。7Lの容量があり、500mlペットボトルが縦に収納できる使いやすいサイズ感です。開閉口が上部のファスナーなので、クーラーボックスのインナークーラーとしても出し入れがスムーズ。また、しっかりとした持ち手が付いているため、クーラーボックスから出して単体での使用も非常に快適です。チェアリングやピクニック、デイキャンプなど、幅広いシーンで活躍します。さらに、丸洗いできる素材なので、いつでも清潔に保てて衛生面も安心。使い勝手と清潔さを両立したい方におすすめです。
VASTLAND(ヴィストランド) ソフトクーラートートバッグ (5L)
機能性と価格のバランスに優れたVASTLANDのソフトクーラートートバッグ。特筆すべきは、厚さ20mmもの断熱材を搭載している点で、小型ソフトクーラーの中でも群を抜く高い保冷機能を誇ります。ボックスタイプなので、大型クーラーボックス内での配置がしやすく、内部を効率的に整理しながら使用できます。また、分厚い断熱材がクッションとしても機能するため、卵やケーキなど割れたり崩れやすいデリケートな食材をこのインナークーラーに入れてからメインクーラーボックスに入れれば、安心して持ち運ぶことができます。壊れやすいものを安全に運びたいキャンパーに最適です。
ヤガイ(JAGUY)バックインクーラー
無骨でカッコいいデザインが魅力のヤガイ(JAGUY)のバックインクーラー。メスティン1つがジャストフィットする小型タイプで、肉や魚など傷みやすい食材をまとめて入れるのにちょうど良いサイズ感です。フタの上には巾着袋がついており、広げるとその中にも食材や食器などを収納できるユニークな機能性も兼ね備えています。表生地は防水撥水コーティングが施され、小型ながらも5層構造で高い保冷力を実現。細部にまでこだわった作りは、ギア好きキャンパーの心をくすぐります。
ヤガイ(JAGUY)バックインクーラーL
上でご紹介したヤガイのバックインクーラーの大きめサイズ。メスティン1つを入れてもその周りに食器や食材を追加で入れられる、ゆとりあるサイズ感です。ご自身の使用用途や、メインで使っているクーラーボックスの大きさに合わせて、最適なサイズを選んでください。兄弟モデルならではのデザイン性と高い保冷力はそのままに、より多くのものを効率的に保冷したい方にぴったりです。
▶︎クーラーボックスの保冷力を上げたいと思っている人はこちらも参考に

インナークーラーに関するよくある質問(FAQ)
-1024x576.png)

ここまでインナークーラーの魅力や選び方、おすすめ商品をご紹介してきましたが、まだ疑問が残っている方もいるかもしれません。そこで、インナークーラーに関するよくある質問にお答えします。
Q1: インナークーラーはどんな時に特に役立ちますか?
A1: インナークーラーは、特に以下のようなシーンで非常に役立ちます。
- 長時間のキャンプや連泊時: メインのクーラーボックスの開閉回数を減らし、中の冷気を逃がさずに保冷力を維持できます。
- 生鮮食品やデリケートな食材の持ち運び: お肉、魚、乳製品、ケーキなど、特に鮮度を保ちたいものや、衝撃に弱いものを二重に保護できます。
- 飲み物と食材を分けたい時: 飲み物の出し入れが多くても、食材の冷気を守ることができます。
- サブクーラーとして持ち運びたい時: メインのクーラーボックスから一部の飲み物や軽食だけを取り出し、手軽に移動したい時に便利です。
Q2: インナークーラーと保冷剤はどちらが優先ですか?
A2: どちらも重要ですが、役割が異なります。保冷剤は「冷気を生み出す源」であり、インナークーラーは「冷気を閉じ込める仕組み」です。
理想的には、インナークーラーに保冷剤を一緒に入れることで、相乗効果で保冷力を最大限に高めることができます。保冷剤はメインのクーラーボックスとインナークーラーの両方に適切に配置することで、より効率的に冷気を循環させ、保冷効果を長持ちさせることが可能です。
Q3: 自作のインナークーラーでも効果はありますか?
A3: はい、市販品には及びませんが、ある程度の効果は期待できます。例えば、アルミシートや断熱シートを加工してクーラーボックスのサイズに合わせ、簡易的なソフトクーラーを作ることは可能です。
ただし、市販のインナークーラーは、専用の断熱材や防水加工、耐久性のある素材で作られているため、保冷力や使い勝手、衛生面ではるかに優れています。本格的に保冷力アップを目指すなら、専用のインナークーラーの購入をおすすめします。
Q4: インナークーラーを使用する際の注意点はありますか?
A4: いくつか注意点があります。
- サイズ確認: 必ずお持ちのクーラーボックスの内寸と、インナークーラーの外寸を確認し、収まるか、保冷剤のスペースも確保できるかを確認しましょう。
- 結露対策: インナークーラー内部に結露が発生することがあります。濡れて困るものはビニール袋に入れるなど対策すると良いでしょう。
- 定期的な清掃: 食材を入れるものなので、使用後は必ず内部を拭き取るか、丸洗い可能な製品であれば洗い、乾燥させて清潔に保ちましょう。匂い移りやカビの発生を防ぎます。
Q5: インナークーラー以外にクーラーボックスの保冷力を上げる方法はありますか?
A5: はい、インナークーラー以外にも様々な方法で保冷力を向上させられます。
- 予冷: クーラーボックスを使用する前日や数時間前から保冷剤や氷を入れ、庫内を冷やしておく「予冷」は非常に効果的です。
- 保冷剤の量と配置: ケチらず十分な量の保冷剤を入れ、底や側面、食材の間など、効率的に配置しましょう。
- 開閉回数を減らす: クーラーボックスの開閉回数を最小限に抑えることが、冷気漏れを防ぐ最もシンプルな方法です。
- 直射日光を避ける: クーラーボックスは日陰に置き、直射日光が当たらないようにしましょう。
- 結氷を併用する: 食材を凍らせて持っていくと、それが保冷剤代わりになり、さらに保冷力が高まります。
これらの工夫とインナークーラーを組み合わせることで、あなたのクーラーボックスは最強の保冷ギアになるでしょう!
▶︎インナークーラー以外にも保冷力を上げる方法を解説しています


インナークーラーを使用したい中型〜大型ハードクーラーボックスおすすめ


インナークーラーをそのままクーラーボックスの中に入れるので、外側のクーラーボックスはある程度大きなサイズが必要です。筆者がオススメする中型から大型クーラーボックスを①30L、②40L、③54QT(約51L)、④キャスター付きの4種類に分けて、紹介しているので参考にしてください。
インナークーラーと使いたい30Lハードクーラーボックス


30Lのクーラーボックスは一般的なファミリーキャンプやBBQ最適なサイズです。実はハードタイプの30Lサイズはあまり多くありません。それはソフトタイプが小型、ハードタイプが大型が商品が多く、30Lはその中間に当たるので、ソフトとハードが混在する容量にだからです。保冷力を重視する場合は断然ハードタイプがおすすめ!
インナークーラーと使いたい40Lハードクーラーボックス


40Lのクーラーボックスは一般的な1泊2日のファミリーキャンプや大人数でのBBQ最適なサイズです。重さや収納面では大型クーラーボックスを買うことにはハードルはありますが、手にするとその保冷力と大容量が使いやすく気に入ってしまうことがほとんどです。
インナークーラーと使いたい54QT(約51L)ステンレスクーラーボックス


容量が54QT(51L)もあり、見た目もカッコいい大容量ステンレスクーラーは家族での宿泊キャンプや大人数でのグループキャンプ、BBQにオススメです。大型のハードクーラーボックスは多くの食材や飲み物を長い時間保冷することができるので、1つ持っているとグッとキャンプの快適さが向上します。
インナークーラーと使いたいキャスター付きクーラーボックス


クーラーボックスは大型になると、中に食材や飲み物をいっぱい入れた場合とても重く運ぶのが大変になります。そんな時に便利なのが、キャスター付きのクーラーボックスです。大型クーラーボックスは重さや収納面を考えると購入にはハードルはあります。しかしキャスターが付くことで重さ問題がクリアになります。収納は少し場所をとりますが、それ以上に手にするとその利便性に気に入ってしまうことがほとんどです。
クーラーボックスと併せて使いたいキャンプにおすすめのハードタイプ保冷剤を紹介↓


インナークーラーを持って相模原にキャンプ(BBQ)へ行こう!


インナークーラーを活用して、次のキャンプやアウトドアでの食材や飲み物をより長く冷たく保ち、快適な時間を過ごしましょう。その使い勝手と効果に満足すること間違いありません。



この記事を書いた人:らくキャンSAGAMIHARA 運営者
神奈川県相模原市在住のファミリーキャンプ歴7年のアラフォー夫婦。夫、妻、子供2人(10歳、8歳)の4人家族で、週末はほぼアウトドアの虜になっています。クーラーボックスは、デイキャンプ、ピクニック、日常使い用の可愛い小型から、宿泊キャンプで家族みんなの食材を守る頼れる大型まで、常に5台以上を使い分け、その機能性や使い勝手を日々マニアックに研究中。「もっと手軽に、もっと快適に、そしてもっと感動できるアウトドア体験を!」をモットーに、実体験に基づいたリアルで熱い情報を発信しています。趣味は、相模原の自然とお気に入りのキャンプギアを眺めながら飲むコーヒーと、子どもたちと本気で遊ぶこと!



都心から1時間とアクセスが良く、緑豊かで自然を感じられる相模原は家族でキャンプ、BBQにもってこいです!
道志川周辺エリア


相模湖周辺エリア


相模川周辺エリア


藤野周辺エリア



