数多くの焚き火台が市場に溢れる中、なぜユニフレームの「ファイアグリル」は20年以上も姿を変えずにキャンパーから選ばれ続けるのでしょうか?
「定番すぎて、今さら買うのはどうなんだろう?」 「もっと安い類似品も多いけど、何が違うの?」 「オプションパーツが多すぎて、どれが本当に必要なのかわからない…」
長年愛されるがゆえに、今だからこそ湧き上がるそんな疑問に、この記事が全てお答えします。
結論から申し上げます。ファイアグリルが今なお最強の焚き火台として君臨する理由は、『気兼ねなく使える圧倒的な耐久性』と、自分だけのスタイルに”育てて”いける『無限の拡張性』を、驚異的なコストパフォーマンスで両立しているからです。
筆者はこのファイアグリルを丸5年、ファミリーキャンプの豪快な焚き火から、ソロでの静かな調理まで、あらゆるシーンで文字通り使い倒してきました。
なぜ私が他の最新焚き火台に目もくれず、この一台を使い続けるのか。そのリアルな視点から、この不朽の名作の真価を徹底的にレビューします。
この記事を読めば全てがわかる
- ✅ 5年使っても歪まない”本当の”耐久性の秘密
- ✅ 絶対に買うべき必須オプションとその賢い使い方
- ✅ スノーピーク等の人気製品との客観的な比較
- ✅ ファイアグリルsoloとの違いと、あなたが選ぶべきモデル
- ✅ 収納ケースや網の代用品など、気になる疑問への答え
この記事を読めば、あなたがファイアグリルを買うべきかどうかが明確になり、購入後の満足度が何倍にもなるはずです。さあ、一緒にこの名作の魅力を解き明かしていきましょう。
ユニフレーム ファイアグリルとは?基本スペックと特徴

まずは、この不朽の名作の基本情報をおさらいしましょう。
スペック | 詳細 |
価格 | ¥7,700(税込) ※2025年9月時点 |
使用時サイズ | 約43×43×33(網高)cm |
収納時サイズ | 約37.5×37.5×7cm |
重量 | 約2.7kg |
材質 | 炉・ロストル:ステンレス鋼<br>スタンド・焼網:鉄・クロームメッキ |
分散耐荷重 | 約20kg |
付属品 | 焼網、ロストル、スタンド、炉 |
製造国 | 日本(新潟県燕三条) |
ファイアグリルがただの焚火台ではないことは、その設計思想に表れています。市販の薪(約40cm)がすっぽり収まる四角い形状は、「焚き火」「BBQ」「ダッチオーブン料理」という3大用途すべてを高次元で満たすための黄金バランス。適度な深さは燃焼効率と安全性を両立し、調理もしやすいよう計算されています。
そして特筆すべきは、やはり「燕三条製」の品質。届いて最初に組み立てた時、パーツのどこを触っても手を切りそうなバリ(金属のトゲ)がなく、スタンドの溶接も非常に丁寧で驚きました。こういう細部の作り込みが、長く使えるという絶対的な安心感に繋がっています。
【深掘り】ファイアグリルの5つのメリット(ここが凄い)
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カタログスペックだけでは語れない、5年間あらゆる環境で使い込んで見えてきた”本当の”メリットを、私の実体験とともにお伝えします。
この記事を書いた人:らくキャンSAGAMIHARA 運営者 (詳細はクリック)

神奈川県相模原市在住、キャンプ歴7年のアラフォー夫婦です。夫、妻、子供2人(10歳、8歳)の4人家族で、週末はほぼアウトドアの虜になっています。
おかげさまで、このブログは月間3.2万人を超える読者の皆様にご覧いただけるまでになりました。
「もっと手軽に、もっと快適に、そしてもっと感動できるアウトドア体験を!」をモットーに、ファミリーキャンプを楽しむための情報を発信中。キャンプのスタイルや目的に合わせて様々なアウトドアギアを使いこなし、その機能性や使い勝手を実体験に基づいてマニアックに研究しています。初心者の方にも分かりやすく、そして経験者の方にも共感していただけるような、リアルで熱い情報をお届けできるよう心がけています。
趣味は、相模原の豊かな自然の中、お気に入りのキャンプギアに囲まれて飲むコーヒーと、子どもたちと本気で遊ぶこと!このブログが、皆さまのアウトドアライフをより豊かにするきっかけになれば幸いです。
① 圧倒的な耐久性!5年使っても歪み知らず


「焚き火台は熱で歪むもの」という常識を、このファイアグリルは覆してくれます。 正直に告白すると、私はこの5年間で熱いまま水をかけてしまったことも一度や二度ではありません(推奨はしません!)。雨キャンプでずぶ濡れになったこともあります。それでも、ご覧ください。これが現在の私のファイアグリルです。
目立った歪みやガタつきは一切ありません。 このタフさの秘密は、熱に強いステンレス製の炉と、四隅に施された「リブ加工(補強の溝)」にあります。これにより、ダッチオーブンのような重量物を載せて長時間加熱しても変形しにくいのです。 安い類似品を1〜2年で買い替えることを考えれば、結果的にずっと経済的。まさに「一生モノ」という言葉が相応しい、燕三条クオリティの神髄です。
ネットで半額程度の類似品を見かけますが、数回の使用で歪んだという声が多数。本物がほとんど値引きされないのは、この品質への自信の証です。
② 考え抜かれた機能美!網を動かさず火力調整可能


炉に対して網を45度ずらして設置することで生まれる「四隅の隙間」。これが驚くほどの実用性を生み出します。BBQの最中に網を持ち上げることなく、炭や薪の追加・移動が簡単に行えるのです。
さらに、この隙間は串焼きをする時に持ち手が熱くならない絶妙な”逃げ”になったり、調理中に熱くなったトングをちょっと置いておくのにも便利だったりします。使うたびに「よく考えられているな…」と感心させられる、計算され尽くした機能美です。
③ 絶妙なサイズ感と圧倒的コストパフォーマンス


ファイアグリルは、品質と価格のバランスが絶妙です。ここで、人気の他社製品と比較してみましょう。
製品名 | 価格(税込) | 重量 | 特徴 |
ユニフレーム ファイアグリル | ¥7,700 | 2.7kg | シンプルで頑丈。拡張性No.1 |
スノーピーク 焚火台 M | ¥17,160 | 3.5kg | 圧倒的な堅牢性と所有感。オプションも豊富。 |
ロゴス the ピラミッドTAKIBI L | ¥12, 870 | 3.1kg | 調理用ゴトクが標準装備。料理好きに。 |
友人が持つスノーピークの重厚感や所有欲を満たすオーラは本当に魅力的です。一方、ロゴスは調理への強いこだわりを感じます。 その中でファイアグリルは、“シンプルイズベスト”を極めた存在。気兼ねなくガンガン使えて、焚き火も料理も高いレベルでこなす。この「最高の万能な相棒感」が、私がファイアグリルを使い続ける理由です。
④ 設営1分、撤収も楽々!
設営は、スタンドを開き、炉を載せ、ロストルと網を置くだけ。慣れれば1分もかかりません。このシンプルさは、設営・撤収の時間を少しでも短縮したいキャンパーにとって、何よりの正義です。
組み立て方法






撤収も本当に楽。本体が冷めたら、ロストルを持ち上げて灰をザラザラと捨てるだけ。構造がシンプルなので、洗いやすいのも地味に嬉しいポイントです。炉の中には、グローブ、火吹き棒、トング、小型の火消し袋くらいなら一緒に収納できるので、関連ギアをまとめて忘れ物防止にもなりますよ。
⑤ 無限に広がる拡張性!”育てる”楽しみ
最初は本体だけで十分満足していました。しかしキャンプ沼にハマるうち、「鉄板で分厚い肉を焼きたい」「ダッチオーブンを置きたい」と欲が出てくるものです。 ファイアグリルは、その全ての欲を、後からでも純正オプションで完璧に満たしてくれます。 この拡張性こそが、ベテランキャンパーをも飽きさせない、ファイアグリルの恐ろしいところであり、最高の魅力なのです。
【最重要】ファイアグリルは“育てて”楽しむ!純正おすすめオプション徹底活用術


ファイアグリル本体は、いわば最高のプラットフォーム。真価を発揮させるにはオプションパーツが不可欠です。ここでは「どれを買うべき?」という疑問に、筆者の経験から断言します。
①【マストバイ】エンボス鉄板
これなくしてファイアグリルは語れません。本体と同時に絶対に買うべきオプションNo.1です。表面の凹凸(エンボス)加工のおかげで食材が驚くほど焦げ付きにくく、厚さ2mmの黒皮鉄板が食材をふっくらジューシーに焼き上げます。シーズニング不要で手入れも簡単。これ一枚で、キャンプの焼きそばやステーキがお店レベルに変わります。





焦げ付かないので、映えるお洒落な料理にもピッタリです!
②【焚き火料理の相棒】ヘビーロストル
ダッチオーブンや重い鍋を載せて、本格的な焚き火料理を楽しみたいなら必須のアイテム。付属のロストル(底網)と違い、直径5mmのステンレス無垢棒で作られているため、重さによる変形を気にせずガンガン使えます。この安心感が、料理の幅を大きく広げてくれます。
③【空間を有効活用】FGハンガー
地味ながら、一度使うと手放せなくなる名脇役。炉のフチに引っ掛けるだけで、トングや火吹き棒、グローブなどをスマートに吊るしておけます。「あれ、どこに置いたっけ?」がなくなり、焚き火周りが驚くほどスッキリ片付きます。
④【脱・消耗品】ステンレス製焼き網
付属のクロームメッキ網は正直なところ消耗品です。より長く、衛生的に使いたいならステンレス製へのアップグレードがおすすめ。錆びにくく、金タワシでゴシゴシ洗えるのでメンテナンスが非常に楽になります。
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ファイアグリルsoloとの徹底比較!あなたはどっちを選ぶべき?


ファイアグリルにはソロキャンパー向けの「solo」モデルも存在します。どちらを選ぶべきか、スペックとおすすめな人で比較しました。
ファイアグリル | ファイアグリル solo | |
価格 | ¥7,700 | ¥5,500 |
使用時サイズ | 43×43×33cm | 29.5×29.5×18cm |
重量 | 2.7kg | 900g |
耐荷重 | 20kg | 5kg |
付属品 | ・焼き網 ・ロストル | ・焼き網 ・ロストル ・収納ケース |


結論:あなたはこっち!
- 【レギュラーがおすすめな人】
- ファミリー、グループキャンプがメイン
- オートキャンプ(車移動)が基本
- 薪を割らずにそのまま使いたい
- 焚き火料理やBBQをしっかり楽しみたい
- 【soloがおすすめな人】
- ソロキャンプがメイン
- バイクや公共交通機関で移動する
- 軽量・コンパクトさを最優先したい
- サブの焚き火台を探している
購入前に知りたい!ファイアグリルの3つのデメリット・注意点


完璧に見えるファイアグリルにも、いくつか注意点があります。購入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐために、正直にお伝えします。
① 収納ケースが別売り
レギュラーモデルには収納ケースが付属しません。購入時の箱でも運べますが、すぐにボロボロになるため純正ケース(2,200円税込)か、市販の帆布製トートバッグなどを別途用意するのがおすすめです。
② 付属の焼き網は消耗品
標準付属のクロームメッキ網は、使っていく中で歪みや錆びは出てきます。そうは言っても100均一の網とは違い私は2〜3年使用できました。歪みなどが気になる場合は、前述のステンレス網への買い替えを検討すると満足度が上がります。また標準付属の網も単品で購入可能です。
③ 意外と重い(約2.7kg)
頑丈さの裏返しですが、重量は2.7kgあります。オートキャンプなら全く問題ありませんが、徒歩やバイクで持ち運ぶには少し厳しい重さです。
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気になる疑問に答えます!ファイアグリルQ&A


ここでは、購入を検討している方から長年の愛用者まで、多くの方が抱くであろうファイアグリルに関する疑問について、Q&A形式で詳しくお答えします。
Q1. オプションがたくさんありますが、結局どれから買うのがおすすめですか?
A. 結論から言うと、まずは「エンボス鉄板」を本体と同時に購入することを強くおすすめします。
ファイアグリルのオプションはどれも魅力的ですが、以下の優先順位で買い足していくと失敗がありません。
- 【最優先・マストバイ】エンボス鉄板
これ一枚で、BBQはもちろん、焼きそばやステーキ、お好み焼きなど料理の幅と質が劇的に向上します。ファイアグリルの価値を2倍にも3倍にも高めてくれる必須オプションです。 - 【料理好きなら】ヘビーロストル
重いダッチオーブンやスキレットを載せて、本格的な焚き火料理を楽しみたい方の必需品です。本体の歪みを気にせず、ガンガン調理に集中できます。 - 【満足度向上】FGハンガー / ステンレス網
焚き火周りをスッキリさせたいならFGハンガー、付属の網の手入れや消耗が気になるならステンレス網、というように、ご自身のキャンプスタイルに合わせて追加すると、より快適になります。
▶︎各オプションの詳しい活用術は、本文の「おすすめオプション徹底活用術」の章で詳しく解説しています。
Q2. 付属の網はすぐダメになると聞きました。100均の網などで代用できますか?
A. はい、サイズさえ合えば代用可能です。
特にダイソーで販売されている「BBQ網(約40x40cm)」は、ファイアグリルの炉に比較的フィットしやすいサイズです。(※店舗や時期により在庫・仕様は異なります)
- メリット: 非常に安価で、汚れたら捨てるだけなので後片付けが楽。
- デメリット: 耐久性はなく、基本的に使い捨て。重いものを載せるとたわみます。
【筆者の見解】
汚れた網を洗う手間を省きたい「ずぼらキャンプ」の際には非常に便利です。しかし、長い目で見れば、純正の「ステンレス製焼き網」にアップグレードする方が、耐久性・衛生面・満足度のすべてにおいて結果的にコストパフォーマンスは高くなります。
Q3. 純正の鉄板は少し高いです…。もっと安い代用品はありますか?
A. はい、ホームセンターなどで同程度のサイズの鉄板を探すことは可能です。
ただし、代用品を検討する前に、純正「エンボス鉄板」がなぜ評価されているのかを知ることが重要です。
- フチの絶妙な立ち上がり: 焼きそばなどの調理中に食材や汁がこぼれにくい。
- 焦げ付きにくいエンボス加工: 手入れが非常に楽。
- 完璧なフィット感: 炉の上に置いた際の安定感が抜群。
【筆者の見解】
ただ肉を焼くだけなら他の鉄板でも代用できます。しかし、焼きそばやアクアパッツァなど、少し凝った料理をストレスなく楽しみたいのであれば、純正鉄板を選ぶ価値は十分にあります。まさに「安物買いの銭失い」になりかねないポイントです。
Q4. シーズニングは必要ですか?また、洗い方のコツはありますか?
A. ファイアグリル関連の製品は、基本的にシーズニング不要です!
本体、ロストル、網、そして別売りのエンボス鉄板でさえ、シーズニングは一切不要です。購入後、食器用洗剤でサッと洗えばすぐに使えます。この手軽さも大きな魅力です。
【洗い方のコツ】
使用後は、本体が完全に冷めてから食器用洗剤と金タワシでゴシゴシ洗って大丈夫です。ステンレス製なので非常に頑丈です。 洗い方のコツは、洗浄後にしっかりと水分を拭き取り、よく乾かすこと。特にスタンドの可動部やパーツの接合部は水分が残りやすいので、念入りに乾燥させるとサビ防止になります。
Q5. ファイアグリルを「改造」して使っている人はいますか?
A. はい、SNSなどを見ると様々な自作(DIY)改造をされている方がいます。
長年愛されているモデルだけに、より快適に使うための工夫や改造例も豊富です。よく見かけるのは以下のような改造です。
- スタンドの脚の先端にゴムキャップを取り付け、安定性を向上させる。
- ロストルの高さを変えられるように、自作の金具を取り付ける。
- 純正品に似せたFGハンガーやゴトクを自作する。
【重要:ご注意】
これらの改造は、すべてメーカーの保証対象外となる自己責任の範囲で行うものです。特に火を扱う道具ですので、改造によって安全性や耐久性が損なわれるリスクも伴います。情報を参考にされる際は、安全面に最大限配慮してください。
もし、この記事に掲載されていないことについて知りたい、ご自身のに最適な焚火台選びでさらに具体的なアドバイスが欲しい、といった場合は、お気軽に「お問い合わせフォーム」からご質問をお寄せください。筆者の経験や知識を活かして、できる限りお答えさせていただきます。
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まとめ:ファイアグリルは”育てる”一生モノの相棒だ!


改めて結論です。ユニフレームのファイアグリルは、ただの焚き火台ではありません。 オプションを追加し、使い込むほどに味が出て、自分だけのスタイルに完成していく。そんな”育てる”楽しみを教えてくれる一生モノのキャンプギアです。
- 初心者には、これ以上ないほど使いやすく、失敗しない最初の一台として。
- ベテランには、全ての基本を押さえ、自分好みにカスタムできる最後の一台として。
この記事が、あなたの後悔しない焚き火台選びの助けとなれば幸いです。ぜひ、ファイアグリルをあなたのキャンプの相棒に迎えてください。
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