テントの中から眺める、ガラス窓の向こうで揺らめく炎。パチパチと薪がはぜる音を聞きながら過ごす、静かで暖かい夜…。薪ストーブは、冬キャンプを最高に特別な体験へと変えてくれる、キャンパーの憧れが詰まった究極のギアです。
私も最初はそうでした。「でも、テントへの設置ってどうやるの?」「煙突から火の粉が出たりしない?」「そもそも、自分にはどれが合っているんだろう?」その気持ち、とてもよくわかります。
薪ストーブは、スイッチひとつで暖まる石油ストーブとは違い、少し手間がかかる道具です。しかし、その手間すらもキャンプの楽しみに変えてしまう不思議な魅力があります。
この記事では、そんな薪ストーブ初心者のための「完全ガイド」として、専門的な選び方から、キャンパーに人気のモデル、そして最も重要なテントへの安全なインストール方法まで、私の経験を交えながら、順を追って丁寧に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、薪ストーブへの不安は自信に変わり、あなただけの特別な冬キャンプへの第一歩を踏み出せるはずです。
なぜ薪ストーブ?他のストーブとの違いでわかる、その唯一無二の魅力

「手間がかかるのに、なぜベテランキャンパーは薪ストーブを選ぶの?」その答えは、他の暖房器具との違いを比べるとハッキリとわかります。
この記事を書いた人:らくキャンSAGAMIHARA 運営者 (詳細はクリック)

神奈川県相模原市在住、キャンプ歴7年のアラフォー夫婦です。夫、妻、子供2人(10歳、8歳)の4人家族で、週末はほぼアウトドアの虜になっています。
おかげさまで、このブログは月間3.2万人を超える読者の皆様にご覧いただけるまでになりました。
「もっと手軽に、もっと快適に、そしてもっと感動できるアウトドア体験を!」をモットーに、ファミリーキャンプを楽しむための情報を発信中。キャンプのスタイルや目的に合わせて様々なアウトドアギアを使いこなし、その機能性や使い勝手を実体験に基づいてマニアックに研究しています。初心者の方にも分かりやすく、そして経験者の方にも共感していただけるような、リアルで熱い情報をお届けできるよう心がけています。
趣味は、相模原の豊かな自然の中、お気に入りのキャンプギアに囲まれて飲むコーヒーと、子どもたちと本気で遊ぶこと!このブログが、皆さまのアウトドアライフをより豊かにするきっかけになれば幸いです。


| 比較項目 | 薪ストーブ | 石油ストーブ | カセット ガスストーブ |
| 雰囲気 | ◎ 最高 | ○(炎が見える) | △ |
| 楽しさ | ◎(火を育てる) | △ | △ |
| 暖房能力 | ◎ 非常に高い | ◎ 非常に高い | △〜○(局所的) |
| 調理性能 | ◎ 非常に得意 | ◎ 非常に得意 | △(一部のみ) |
| 手軽さ | △ 手間がかかる | ○ | ◎ 非常に手軽 |
| 携帯性 | × 最も大きく重い | △ 重く大きい | ◎ 非常にコンパクト |
カセットガスストーブは「手軽さ」、石油ストーブは「暖かさと燃費のバランス」に優れています。



「手間」や「重さ」が気になるなら…
薪ストーブの唯一無二の魅力、伝わりましたでしょうか? とはいえ、「やっぱり設営や薪の準備が大変そう…」「重くて運べるか心配…」と感じた方もいるかもしれませんね。そんなあなたには、他の選択肢もあります。
とにかく手軽さを最優先したい方には、燃料の入手も簡単な「カセットガスストーブ」がおすすめです。スイッチひとつですぐ暖まれますよ。
▼ 詳しくはこちらの記事で解説!
あわせて読みたい 【2025年】カセットガスストーブおすすめ10選!定番イワタニからおしゃれなアラジンまで徹底比較 冬キャンプにおすすめのカセットガスストーブ10選を徹底比較!定番イワタニからソロ向け小型モデル、おしゃれなアラジンまで。テント内での安全な使い方もキャンパー目線で詳しく解説。あなたにぴったりの一台が見つかります。薪ストーブほどの暖かさは欲しいけど、もう少し手軽なものがいい方には、暖かさと燃費のバランスに優れた「石油ストーブ」という選択肢もあります。灯油の扱いに慣れれば、非常に頼りになります。
▼ 冬キャンプの主役!詳しくはこちら
あわせて読みたい 【2025年最新】キャンプ用石油ストーブおすすめ10選|冬キャンプの主役!選び方から安全な使い方まで徹… 吐く息が白くなる静かな冬の夜、テントの中心で赤々と燃えるストーブの炎。その圧倒的な暖かさと特別な雰囲気は、冬キャンプの醍醐味ですよね。 「手軽なガスストーブで…
後悔しないための薪ストーブ選び|押さえるべき6つのポイント


薪ストーブは決して安い買い物ではありません。数多くの製品を比較検討した結果、初心者が後悔しないために押さえるべき「6つのポイント」を先に解説します。
ポイント1:サイズは「ミドルサイズ」がベストバランス!
薪ストーブは、大きすぎると重くて車に積むのが大変、小さすぎると暖房能力が低く薪も頻繁にくべなければなりません。暖房能力と持ち運びやすさを両立できる「ミドルサイズ(本体の幅・奥行・高さの合計が90cm前後)」が最初の1台として最適です。一般的な35cm前後の薪がそのまま入るのも大きなメリットです。
ポイント2:設営方式は「固定式」が圧倒的に楽!
薪ストーブには脚などを広げるだけの「固定式」と、本体の板から組み立てる「組み立て式」、薄く畳める「折りたたみ式」があります。組み立て式や折りたたみ式はコンパクトですが、設営・撤収に手間がかかり、熱による歪みも出やすいです。準備と片付けが早く、頑丈で長く使える「固定式」を選びましょう。
ポイント3:材質は「ステンレス製」がメンテナンスの最適解!
材質は主に「ステンレス」「鉄」「チタン」の3種類。鉄は蓄熱性が高いですが重くてサビやすく、チタンは超軽量ですが高価です。サビに強く、比較的軽量で扱いやすい「ステンレス製」が、メンテナンスの手間も少なく初心者には最もおすすめです。
ポイント4:火力調整の要、「ダンパー付き」を選ぼう!
ダンパーとは、煙突の途中にある排気を調整する弁のこと。これがあると無いとでは、燃費と温度管理のしやすさが全く違います。着火時は全開にして燃焼を促し、暖まったら閉じて熱をストーブ内に留めることができます。必須の機能と考えましょう。
ポイント5:煙突の高さは「テントのてっぺん+50cm以上」が安全の目安!
煙突が低いと、火の粉がテントの屋根に落ちて穴が開く原因になります。使用するテントの一番高いところから、最低でも50cm、できれば1m以上煙突の先端が出る長さを確保できるモデルを選びましょう。
ポイント6:炎を楽しむなら「ガラス窓付き」は絶対条件!
薪ストーブ最大の魅力は、なんといっても「炎を眺める時間」です。これを最大限に楽しむためには、ガラス窓は必須。正面だけでなく、側面にも窓があるモデルを選ぶと、テント内のどこからでも炎が見え、満足度が格段に上がります。
キャンパーに人気!おすすめ薪ストーブ10選


お待たせしました!上記の選び方を踏まえ、私が自信を持っておすすめする薪ストーブを、3つのカテゴリに分けてご紹介します。
カテゴリ1:【初心者向け定番モデル】最初の1台に最適な、扱いやすいストーブ


1. G-Stove|Heat View
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 初めて薪ストーブを買うので、とにかく失敗したくない人
- 設営やメンテナンスが簡単で、扱いやすいモデルを求めている人
- オプションパーツを追加して、自分好みに育てていきたい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【圧倒的な信頼性と完成度】 ノルウェー発のG-Stoveは、世界中の過酷な環境でテストされ、キャンパーから絶大な支持を得ています。頑丈なステンレスボディ、高い燃焼効率、扱いやすさ、どれをとっても一級品。まさに薪ストーブ界のスタンダードであり、「これを選んでおけば間違いない」という安心感が最大の魅力です。
- 【初心者も安心の簡単設営&収納】 工具不要で脚を広げ、煙突を差し込むだけで設営完了。撤収時も、すべての煙突パーツが本体内に綺麗に収納できるスマート設計です。初めての薪ストーブでも、戸惑うことなくスムーズに扱えます。
- 【無限に広がる拡張性】 G-Stoveの魅力は、豊富なオプションパーツにもあります。湯沸かし用のウォータータンク、ピザオーブン、延長煙突など、後から追加することで機能を拡張し、「自分だけの薪ストーブ」に育てていく楽しみがあります。これは長く愛用できる大きな理由になります。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 人気モデルゆえに、他のキャンパーと被る可能性は高いです。オリジナリティを追求したい方には、少し物足りないかもしれません。
(スペック表)
- 材質: ステンレス
- 重量: 9.3kg
- 収納サイズ: 39×22×24cm
2. Winnerwell|Nomad View M-Size
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 薪ストーブ最大の魅力である「炎」をしっかり眺めたい人
- G-Stoveと同等の性能で、少し違ったデザインを求めている人
- サビに強く、メンテナンスが楽なモデルがいい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【美しい炎を楽しむ大きな窓】 Winnerwell最大の特徴は、側面に設けられた大きな耐熱ガラス窓です。これにより、テント内のどこに座っていても揺らめく炎を眺めることができ、薪ストーブの醍醐味を最大限に味わえます。この「眺める性能」においては、G-Stoveを凌駕すると個人的には思います。
- 【高品質ステンレスで錆びにくい】 素材に使われている高品質なステンレス304は、サビに非常に強く、雨に降られたり湿気の多い場所で保管したりしても安心です。面倒な手入れが苦手な方でも、綺麗な状態を長く保てます。
- 【ワンタッチ設営の快適さ】 脚の開閉が工具不要のワンタッチ式になっており、G-Stoveよりもさらに設営・撤収がスピーディーです。寒い中で少しでも早く暖まりたい冬キャンプでは、この手軽さは大きなアドバンテージになります。
🤔 ちょっと気になるポイント
- G-Stoveに比べると、若干重量があります(約+0.5kg)。頻繁に持ち運ぶ場合は、少しだけ負担が増えるかもしれません。
(スペック表)
- 材質: ステンレス
- 重量: 9.8kg
- 収納サイズ: 38×20×21cm
3. Mt.SUMI|AURA Ver.2
炎の劇場がここに。3面ガラスと二次燃焼が生み出す、圧倒的な美しさと暖かさ。
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 最高の炎の美しさと、高い暖房能力を両立したい人
- 日本ブランドならではの品質とサポートを重視する人
- 重量よりも、デザインと性能を優先したいオートキャンパー
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【3面ガラスのパノラマビュー】 正面と両側面に大きな耐熱ガラスを備え、まるで映画館のようにダイナミックな炎のショーを楽しめます。二次燃焼の美しいオーロラのような炎も相まって、その美しさは他の追随を許しません。
- 【パワフルな二次燃焼】 煙が少なくクリーンで、燃焼効率が非常に高い二次燃焼システムを搭載。少ない薪で効率よく暖まり、灰の量も減らせるので後片付けも楽になります。ガラス窓が煤で汚れにくいのも嬉しいポイントです。
- 【安心の国産ブランド】 Mt.SUMI(マウントスミ)は京都宇治のアウトドアブランド。日本の気候やキャンパーのニーズを熟知した製品開発と、万が一の際のアフターサポートへの期待感は、海外ブランドにはない大きな安心材料です。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 材質が鉄のため、重量が20kgを超えます。持ち運びは一人では難しく、オートキャンプ専用と考えましょう。また、サビ対策として使用後の油塗りなどのメンテナンスが必要です。
(スペック表)
- 材質: 鉄
- 重量: 20.3kg
- 収納サイズ: 46×38×37cm
カテゴリ2:【デザイン・雰囲気重視】美しい炎を眺めるためのストーブ


4. Petromax|Loki 2
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- ペトロマックスブランドの世界観が好きな人
- 運搬や設営がしやすく、扱いやすいモデルを探している人
- 薪ストーブ料理も楽しみたい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【計算された使いやすさ】 半円形の燃焼室は灰が溜まりやすく掃除がしやすい形状。折りたたみ式の脚はワンタッチで固定でき、設営・撤収が非常にスピーディー。天板の丸蓋を外せば直火調理も可能と、キャンパー目線での「使いやすさ」が随所に盛り込まれています。
- 【持ち運びへの配慮】 重量約10.5kgと比較的軽量な上、脚を折りたたんで煙突も本体内に収納できるため、非常にコンパクトになります。さらに専用のキャリーバッグが標準で付属するのも嬉しいポイント。車への積載もスムーズです。
- 【老舗ブランドの信頼性】 100年以上の歴史を持つペトロマックス。灯油ランタンで培われた燃焼器具への知見と、ドイツブランドらしい質実剛健な作りは、薪ストーブにおいても健在。安心して長く使える信頼感があります。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 材質がスチール(鉄)なので、ステンレス製に比べるとサビやすく、使用後のメンテナンスが必要です。
(スペック表)
- 材質: スチール(鉄)
- 重量: 10.5kg
- 収納サイズ: 52×33×33cm
5. Tentipi|Eldfell Stove Pro
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- テンティピのテントを愛用している人
- 無駄を削ぎ落とした、シンプルで洗練されたデザインが好きな人
- 最高の燃焼効率と、軽量性を両立したい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【計算され尽くした機能美】 独特の長い煙突と本体形状は、厳しい北欧の環境で最大の燃焼効率を発揮するためのデザイン。空気の流れが最適化されており、少ない薪で驚くほどパワフルに燃焼します。まさに「用の美」を体現した逸品です。
- 【テンティピテントとの完璧な一体感】 純正品だけあって、テンティピテントへのインストールは完璧。煙突ポートの位置や高さが最適化されており、見た目も機能もこれ以上ない組み合わせです。テンティピユーザーなら、誰もが憧れる最終形態と言えるでしょう。
- 【高品質ステンレスによる軽量性】 素材には高品質なステンレススチールを採用。大型モデルながら重量は約15kgに抑えられており、収納も比較的コンパクトになります。デザインだけでなく、実用性もしっかり考えられています。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 価格が非常に高価です。また、その性能を最大限に引き出すには、テンティピテントとの組み合わせが前提となります。
(スペック表)
- 材質: ステンレス
- 重量: 約15kg
- 収納サイズ: 32×41×67cm
6. Winnerwell|Nomad View L-Size
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 何よりも炎の美しさ、雰囲気を最優先したい人
- ファミリーやグループで、みんなで炎を囲みたい人
- メンテナンスが楽で、長く使える一生物のストーブが欲しい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【圧倒的な炎の迫力】 Lサイズの魅力は、なんといっても側面をほぼ覆う巨大な耐熱ガラスです。まるで焚き火をそのまま箱に詰めたかのような、ダイナミックな炎の揺らめきをテントの中から安全に楽しめます。この体験は、他のストーブでは絶対に味わえません。
- 【高品質でサビに強い】 素材に使われている高品質なステンレス304は、サビに非常に強く、雨に降られたりしても手入れが簡単です。ズボラな私でも綺麗に保てるほどなので(笑)、初心者でも安心して長く付き合っていけます。
- 【キャンパー目線の使いやすさ】 火力調整がしやすいダンパーや、ワンタッチで開閉できる脚、煙突をすべて本体に収納できる構造など、実際のキャンプシーンで「これがあると便利!」という機能が標準装備されています。デザインだけでなく、実用性も一流です。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 重量が15.2kgと重めなので、ソロキャンプで頻繁に持ち運ぶには少し気合がいるかもしれません。オートキャンプ前提と考えましょう。
(スペック表)
- 材質: ステンレス304
- 重量: 15.2kg
- 収納サイズ: 46×25×25cm
カテゴリ3:【軽量・コンパクトモデル】ソロキャンプや携帯性重視のストーブ


7. VASTLAND|クッキング ミニ薪ストーブ
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- ソロキャンプで、暖房と調理を一台で済ませたい人
- 薪ストーブ入門として、手頃な価格で試してみたい人
- コンパクトで持ち運びやすいモデルを探している人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【多彩すぎる調理機能】 このストーブ最大の魅力は、天板での煮込み、五徳での加熱、下部トレイでのグリル調理と、1台で3役こなせること。ソロキャンプのご飯が格段に豊かになります。
- 【驚きのコストパフォーマンス】 多機能でステンレス製、ガラス窓も2面についていながら、価格は非常にリーズナブル。薪ストーブデビューのハードルをぐっと下げてくれる、初心者にとって最高の選択肢の一つです。
- 【軽量コンパクト&簡単設営】 重量3.5kgと非常に軽く、専用バッグで持ち運びも楽々。脚を広げるだけの簡単設営なので、キャンプ場に着いてすぐに使えます。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 本体が小さい分、暖房能力は控えめです。真冬の厳寒期には、これ一台でテント全体を暖めるのは難しいかもしれません。
(スペック表)
- 材質: ステンレス
- 重量: 約3.5kg
- 収納サイズ: 約 幅20cm×奥行30cm×高さ20cm
8. OneTigris|WHALE SONG チタン製薪ストーブ
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 軽量性を重視しつつ、炎もしっかり楽しみたいULキャンパー
- 設営・撤収を素早く行いたい人
- 安全性にも配慮されたチタンストーブを探している人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【炎を楽しむためのチタンストーブ】 コンパクトなチタン製には珍しく、前面と側面に大きな耐熱ガラス窓を備えています。軽量性を追求しながらも、「炎を眺める」という薪ストーブ最大の楽しみを妥協したくない人に最適です。
- 【高純度チタンの高性能】 素材には高純度のGR1チタンを採用。わずか3.7kgという軽さに加え、優れた耐久性と高い熱伝導率を実現しています。すぐに暖まり、冷めやすいので撤収もスピーディーです。
- 【安全装備も標準付属】 3mの長い煙突と、火の粉の飛散を防ぐスパークアレスターが標準で付属します。軽量モデルながら、安全性への配慮がしっかりされている点も高く評価できます。
🤔 ちょっと気になるポイント
- チタン製ストーブ全般に言えることですが、ステンレス製に比べると熱による歪みが出やすい傾向があります。
(スペック表)
- 材質: GR1チタン
- 重量: 3.7kg
- 収納サイズ: 43×31×10cm
9. 3F UL GEAR|チタン薪ストーブ
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- とにかく軽さ、コンパクトさを最優先したいULキャンパー
- バックパックやバイクでの薪ストーブキャンプを目指す人
- コストパフォーマンスの高いチタンストーブを探している人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【驚異的な軽さと収納性】 重量わずか1.7kg、そして煙突を丸めて収納する「巻き煙突」の採用により、収納サイズは驚くほどコンパクト。バックパックの隙間にも収まるレベルで、薪ストーブの携帯性の常識を覆します。
- 【リーズナブルな価格】 高価なチタン製薪ストーブの中では、比較的リーズナブルな価格設定も大きな魅力。UL薪ストーブへの第一歩として、挑戦しやすいモデルと言えるでしょう。
- 【必要十分な機能性】 軽量・コンパクトながら、火力調整用のダンパーやガラス窓もしっかり装備。ULモデルと侮れない、実用的な機能性を備えています。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 「巻き煙突」は設営・撤収に慣れが必要です。最初は少し手こずるかもしれません。また、本体の板厚が薄いため、耐久性や歪みには注意が必要です。
(スペック表)
- 材質: チタン
- 重量: 1.7kg
- 収納サイズ: 35×20×17cm
10. 笑’s|焚き火の箱 easy 400G
✅ こんなキャンパーにおすすめ!
- 焚き火台のような手軽さも欲しい人
- 荷物の積載スペースを極限まで減らしたい人
- 自分でカスタムしていく楽しみを味わいたい人
🔥 ここがスゴい!3つの深掘りポイント
- 【驚異の薄型収納】 笑’s独自の折りたたみ機構により、収納時の厚さはわずか6cm!車のシート下やコンテナの隙間にもスッと収まります。この収納性は他のどの薪ストーブにも真似できません。
- 【焚き火台としても使える汎用性】 天板を外せば、そのまま焚き火台としても使用可能。一台で二役こなせるため、荷物を減らしたいキャンパーにとって非常に魅力的です。
- 【カスタムする楽しさ】 煙突が別売りなのは一見デメリットですが、煙突の長さや種類を自分で選んで組み合わせる「カスタムする楽しみ」があります。自分だけのスタイルを作り上げたい、ギア好きの心をくすぐる一台です。
🤔 ちょっと気になるポイント
- 煙突が別売りなので、すぐに使うためには別途購入が必要です。また、折りたたみ構造のため、気密性は固定式に劣ります。
(スペック表)
- 材質: ステンレス
- 重量: 約3.3kg
- 収納サイズ: 41×24×6cm
ここまで読んで、「薪ストーブは魅力的だけど、やっぱり設営や重さがネックかも…」と感じたあなたへ。
もっと手軽さを求めるなら「カセットガスストーブ」、暖かさと手軽さのバランスなら「石油ストーブ」という選択肢もありますよ。
▼ 暖かさとバランス重視なら


▼ とにかく手軽さ重視なら


【最重要】テントで安全に!薪ストーブの使い方&設置マニュアル


薪ストーブをテントで安全に楽しむためには、大切なポイントが2つあります。それは「正しく設置すること」と「安全なルールを守って使うこと」。
どちらか片方でもおろそかになると、思わぬ事故につながる可能性があるので、両方ともしっかり確認していきましょうね。
まずは、設置方法の前に、火を扱う上で一番たいせつな「3つの約束ごと」からお話しします。これは私のキャンパーとしての経験から、自分の身を守るために、何よりも優先してほしいことなので、ぜひ覚えてください。
まずはコレだけ!テント内で火を扱うための「3つの約束ごと」
約束1:一酸化炭素チェッカーは、必ず置くこと
一酸化炭素は、目に見えないとても危険なものです。薪ストーブを使うなら、「一酸化炭素チェッカーは必須アイテム」と覚えてください。お守りだと思って、必ず品質の確かなものを2個以上(万が一の故障を考えて)、テント内の少し低い位置(寝たときの頭の高さあたり)に置きましょう。
約束2:空気の入れ替え(換気)は、絶対に忘れないこと
薪ストーブは、燃えるときにたくさんの酸素を使います。テントの換気口(ベンチレーション)を最低でも上下2箇所以上開けて、常に新しい空気が入ってくる通り道を作ってあげてください。「寒いから」と締め切ってしまうのは、本当に危ないのでやめましょうね。
約束3:寝るときは、必ず火を消すこと
寝袋に入るときは、必ずストーブの火を完全に消してください。 「熾火(おきび)だけなら大丈夫かな?」という気持ちが、一番危険です。寝ている間に何が起こるかわかりません。夜の寒さ対策は、湯たんぽや暖かい寝袋など、火を使わない方法に任せましょう。
憧れを現実に!正しい設置のための3ステップ
上記の「3つの約束ごと」を守れば、薪ストーブはもう怖くありません。次はいよいよ、憧れの薪ストーブをテントに設置する具体的な手順です。ステップバイステップで進めれば、決して難しくありませんよ。
ステップ1:テントの準備(煙突をどうやって出すか?)
煙突をテントから出す方法は、大きく分けて2つあります。
- 方法A:煙突ポート(フラッシングキット)で穴を開ける テントの幕自体に、耐熱性の煙突ポートを取り付け、そこから煙突を出す方法です。
- メリット: 見た目がスマート。煙突の位置が安定する。
- デメリット: テントに穴を開ける加工が必要。
- 方法B:幕よけ(煙突ガード)で隙間から出す テントのジッパーなどを少し開け、その隙間を耐熱布でできた「幕よけ」で保護しながら煙突を出す方法です。
- メリット: テントを加工する必要がない。
- デメリット: 煙突の位置が不安定になりがち。隙間風が入りやすい。



初心者の方は、まずテントを加工する必要がない「幕よけ」から試してみるのがおすすめです。
ステップ2:煙突の組み立てと固定
煙突は、地面に対して垂直に、まっすぐ立てることが基本です。曲がっていると煙の抜けが悪くなり、煙が逆流する原因になります。
風が強い日は、煙突が倒れないようにガイロープ(張り綱)を使って3方向からペグで固定すると、格段に安全性が増します。多くのモデルに、このためのリング(ガイロープリング)が付いています。
ステップ3:火の粉と地面の対策
- スパークアレスター: 煙突の先端に取り付ける、火の粉の飛散を防ぐための網です。これが無いと、テントに無数の穴が開く可能性があります。絶対に装着しましょう。
- 耐熱シート(焚き火シート): ストーブの熱や、薪をくべる際にこぼれた熾火からテントのグランドシートを守るために、ストーブの下には必ず敷いてください。
薪ストーブを120%楽しむための「周辺ギア」


薪ストーブは、周辺のギアを揃えることでさらに楽しく、快適になります。
- 薪の種類: 火付けには針葉樹(燃えやすい)、長時間燃やすには広葉樹(火持ちが良い)と使い分けるのが基本です。
- 薪割り道具: 小さな斧やナタ、安全に薪割りができる「キンドリングクラッカー」などがあると便利です。
- 火を育てる道具: 熱から手を守る「耐熱グローブ」、弱った火を蘇らせる「火吹き棒」、薪を調整する「火ばさみ」は三種の神器です。
- 快適性アップの道具:
- ストーブファン: ストーブの熱で自家発電して回転し、暖かい空気をテント内に循環させる魔法のような道具。電源不要で、暖房効率が劇的に上がります。
- 一酸化炭素チェッカー: これは薪ストーブでも必須です。安全のために必ず2個以上設置してください。


薪ストーブに関する、あと一歩踏み出すための よくある質問(Q&A)
-1024x576.png)
-1024x576.png)
ここからは、皆さんが薪ストーブを購入する前に抱くであろう、より具体的で細かい疑問について、Q&A形式で一挙にお答えしていきます。
Q1. 最初の火入れ(シーズニング)って、絶対に必要?どうやるの?
A. はい、絶対に必要です。
新品の薪ストーブには、サビ止めの塗料や油が付着しています。これをキャンプ本番前に一度、屋外の安全な場所で燃やし切る作業が「シーズニング(慣らし焚き)」です。
シーズニングをしないと、テント内で有毒な煙や強烈なニオイが発生し、大変危険です。少し面倒ですが、安全のために必ず行いましょう。やり方は簡単で、煙突を組んで、薪を少量入れて1〜2時間燃やすだけです。
Q2. 薪ストーブって、煙や臭いはすごいの?近所迷惑にならない?
A. 正しく使えば、煙も臭いもほとんど出ません。 ポイントは以下の2つです。
- 完全に乾燥した薪を使うこと: 湿った薪は大量の煙と水蒸気を発生させ、非常に臭います。必ず乾燥した薪(含水率20%以下が理想)を使いましょう。
- 二次燃焼機能付きのモデルを選ぶこと: 本文でも解説した通り、二次燃焼機能があれば、煙(未燃焼ガス)自体を燃やしてくれるため、煙突から出る煙はほとんど無色透明になります。
Q3. テントに煙突を通すのって、本当に大丈夫?燃えないの?
A. はい、正しい手順と道具を使えば安全です。 ポイントは以下の2つです。
- 煙突ガード(幕よけ)を使うこと: 煙突とテントの幕が直接触れないように、耐熱性の布などでできたガードで必ず保護します。
- 二重煙突(断熱煙突)を使うこと: テントの幕が触れる部分だけでも、煙突を二重構造のものにすると、外側の温度が劇的に下がり、安全性が格段に向上します。
Q4. メンテナンスって、具体的に何をするの?煤掃除は大変?
A. 思ったより簡単ですよ。 シーズン後に以下の3点を行うだけです。
- 煙突掃除: 煙突の中に溜まった煤(スス)を、専用の長いブラシでゴシゴシと落とします。
- 本体の灰掃除: 本体内部に残った灰を、火消し壺などに捨てます。
- ガラス窓の掃除: 濡らしたティッシュに少し灰をつけてガラスを擦ると、驚くほど綺麗に煤が落ちます。
鉄製のストーブの場合は、これに加えてサビ防止のために油(オリーブオイルなど)を薄く塗っておくと完璧です。
Q5. 薪の値段ってどのくらい?一泊のキャンプで薪代はいくらかかるの?
A. 薪の種類や購入場所によりますが、キャンプ場で売られている針葉樹の薪は一束500円〜800円、広葉樹は800円〜1,200円程度が相場です。
薪ストーブで一晩(夕方〜就寝まで)暖を取る場合広葉樹の薪を2〜3束(約2,000円〜3,000円)ほど使うのが一般的です。これは石油ストーブの灯油代と比べても、それほど大きな差はありません。
▶︎薪について詳しく知りたい人はこちらで解説しています


Q6. 薪ストーブって自作できる?
A. 溶接などの専門技術があれば可能ですが、初心者には絶対におすすめしません。 薪ストーブは、燃焼効率や安全性を計算して設計された精密な燃焼器具です。自作のストーブは、煙の逆流による一酸化炭素中毒や、本体の歪みによる事故のリスクが非常に高くなります。安全のためにも、信頼できるメーカーの製品を購入しましょう。
Q7. 雨の日でも使える?煙突からの雨の侵入は大丈夫?
A. はい、使えます。 ただし、煙突の先端に雨よけのキャップ(レインカバー)が付いているモデルを選ぶか、オプションで購入することをおすすめします。これがないと、雨が煙突を通って直接ストーブの中に入り込み、「ジュッ」と音を立てて消えてしまうことがあります。
もし、この記事に掲載されていないモデルについて知りたい、ご自身のに最適な薪ストーブ選びでさらに具体的なアドバイスが欲しい、といった場合は、お気軽に「お問い合わせフォーム」からご質問をお寄せください。筆者の経験や知識を活かして、できる限りお答えさせていただきます。
まとめ:最高の相棒を見つけて、憧れの薪ストーブデビューを!


今回は、冬キャンプの究極の楽しみ「薪ストーブ」について、選び方から安全な設置方法、おすすめモデルまで、網羅的に解説しました。
薪ストーブは、確かに手間がかかるギアです。しかし、自分で薪を割り、火を熾し、炎を育て、その暖かさで夜を過ごすという体験は、他の何にも代えがたい、最高の贅沢です。
- 「まず間違いない一台が欲しい」 なら【カテゴリ1:初心者向け定番モデル】
- 「サイトの雰囲気にもこだわりたい」 なら【カテゴリ2:デザイン・雰囲気重視】
- 「荷物はとにかく軽くしたい」 なら【カテゴリ3:軽量・コンパクトモデル】
この記事を読んで、あなたの心に響く一台がきっと見つかったはずです。
気になるモデルが見つかったら、ぜひ各商品リンクから、さらに詳しいスペックやユーザーレビューをチェックしてみてください。薪ストーブは、あなたの冬キャンプを一生忘れられない特別な時間に変えてくれます。
安全に注意して、最高の薪ストーブデビューを果たしてください!この記事で紹介したルールを必ず守り、安全に、そして最高に暖かい冬キャンプを楽しんでくださいね!



「手間」や「重さ」が気になるあなたへ…他の選択肢もあります
薪ストーブの唯一無二の魅力、伝わりましたでしょうか?
とはいえ、「やっぱり設営や薪の準備が大変そう…」「重くて運べるか心配…」と感じた方もいるかもしれませんね。そんなあなたには、他の選択肢もあります。
暖かさと手軽さのベストバランスを求めるなら
灯油の扱いに慣れれば、薪ストーブに匹敵する暖かさをより手軽に楽しめる「石油ストーブ」が最適です。 ▼ 冬キャンプの主役!詳しくはこちらあわせて読みたい 【2025年最新】キャンプ用石油ストーブおすすめ10選|冬キャンプの主役!選び方から安全な使い方まで徹… 吐く息が白くなる静かな冬の夜、テントの中心で赤々と燃えるストーブの炎。その圧倒的な暖かさと特別な雰囲気は、冬キャンプの醍醐味ですよね。 「手軽なガスストーブで…とにかく手軽さを最優先したいなら
燃料の入手も簡単で、スイッチひとつですぐ暖まれる「カセットガスストーブ」が最高の相棒になります。▼ サブ機としても優秀!詳しくはこちら
あわせて読みたい 【2025年】カセットガスストーブおすすめ10選!定番イワタニからおしゃれなアラジンまで徹底比較 冬キャンプにおすすめのカセットガスストーブ10選を徹底比較!定番イワタニからソロ向け小型モデル、おしゃれなアラジンまで。テント内での安全な使い方もキャンパー目線で詳しく解説。あなたにぴったりの一台が見つかります。
都心から1時間とアクセスが良く、緑豊かで自然を感じられる相模原は家族でキャンプ、デイキャンプにもってこいです!
道志川周辺エリア


相模湖周辺エリア


相模川周辺エリア


藤野周辺エリア











