冬キャンプの醍醐味は、静かな夜と澄んだ空気。でも、一番の課題は「夜の寒さ」、特に就寝時の寒さですよね。
「ストーブがあれば大丈夫!」と思いがちですが、実は大きな落とし穴があります。安全のため、どんなストーブも寝る時には必ず消さなければならないのです。
「え、じゃあ一番冷え込む朝方はどうするの…?」
その最も安全で快適な答えが、今回ご紹介する「電気毛布」。
火を使わず、一酸化炭素中毒の心配もないため、朝まで安心して暖かく眠ることができます。この記事を読めば、なぜ電気毛布が冬キャンプの夜の「最強ギア」なのか、その全てがわかりますよ!
なぜ電気毛布は、冬キャンプの夜の「答え」なのか?

数ある防寒具の中で、なぜ電気毛布が特に優れているのでしょうか?その圧倒的なメリットを解説します。
この記事を書いた人:らくキャンSAGAMIHARA 運営者 (詳細はクリック)

神奈川県相模原市在住、キャンプ歴7年のアラフォー夫婦です。夫、妻、子供2人(10歳、8歳)の4人家族で、週末はほぼアウトドアの虜になっています。
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「もっと手軽に、もっと快適に、そしてもっと感動できるアウトドア体験を!」をモットーに、ファミリーキャンプを楽しむための情報を発信中。キャンプのスタイルや目的に合わせて様々なアウトドアギアを使いこなし、その機能性や使い勝手を実体験に基づいてマニアックに研究しています。初心者の方にも分かりやすく、そして経験者の方にも共感していただけるような、リアルで熱い情報をお届けできるよう心がけています。
趣味は、相模原の豊かな自然の中、お気に入りのキャンプギアに囲まれて飲むコーヒーと、子どもたちと本気で遊ぶこと!このブログが、皆さまのアウトドアライフをより豊かにするきっかけになれば幸いです。


1. 究極の安全性:一酸化炭素中毒の心配ゼロ
これが最大のメリットです。火を使わないため、換気を気にすることなく、テントを締め切ったままでも朝までつけっぱなしにできます。特に、小さなお子さんやペットがいるファミリーキャンプでは、この安心感は何物にも代えがたい価値を持ちます。
2. 驚異の低燃費:ポータブル電源で「一晩中」使える
電気ストーブが600W前後を消費するのに対し、電気毛布の消費電力はわずか50W前後。実に10分の1以下です。
この驚異的な省エネ性能こそ、電気毛布がポータブル電源と最高の相棒である理由です。一般的な容量のポータブル電源でも、一晩中つけっぱなしで使うことが現実的に可能になります。


3. 最高のコストパフォーマンス
氷点下に対応する高性能な冬用シュラフは、5万円以上することも珍しくありません。しかし、今あなたが持っている3シーズン用シュラフ(快適温度5℃程度)でも、電気毛布を組み合わせることで、0℃前後の冬キャンプなら快適に越せるケースが多いのです。数千円〜1万円の投資で、手持ちのギアを冬仕様にアップグレードできるのは、非常に大きな魅力です。
4. 最大の敵「底冷え」への直接攻撃
冬の睡眠で本当に辛いのは、上からの寒さではなく、地面から這い上がってくる冷気、いわゆる「底冷え」です。電気毛布は、体の真下から熱を供給することで、この底冷えをダイレクトに防いでくれます。これは、テント全体の空気を暖めるストーブには真似できない、電気毛布ならではの強みです。
後悔しないための「選び方の基準」4つのポイント


たくさんの種類がある電気毛布。キャンプで後悔しないために、絶対に外せない4つの基準を解説します。
1. 【最重要】給電タイプで選ぶ:「AC電源」vs「USB」


- AC電源タイプ: 家庭用のコンセントと同じ形状です。パワフルで暖かく、自宅でも使える汎用性が魅力。電源サイトや大容量のポータブル電源があるなら、こちらが本命です。
- USBタイプ: モバイルバッテリーで使える手軽さが魅力。ひざ掛けとして日中に使ったり、車の中で使ったりと汎用性が高いですが、暖かさはAC電源タイプに劣ります。
2. サイズで選ぶ:ソロなら「140×80cm」が黄金比
キャンプで使うなら、一人用のコットにもぴったり収まる「140×80cm」前後のシングルサイズが、最も使いやすくおすすめです。大きすぎず、無駄な電力を使わない、まさに黄金比と言えるサイズです。ファミリーキャンプなら、このサイズを人数分用意するのが良いでしょう。
3. 素材で選ぶ:「フランネル」が気持ちいい
キャンプで使うなら、肌触りが良く、保温性も高い「フランネル素材」が特におすすめです。毛足が長く、電気を通していない状態でも暖かさを感じられます。
4. 機能で選ぶ:キャンプで本当に役立つ3つの機能


- 丸洗い機能: 屋外で使うと、焚き火のニオイや汚れは避けられません。コントローラーを外して洗濯機で丸洗いできるモデルを選べば、いつでも清潔に使えます。
- 温度調整・室温センサー: 無駄な電力消費を抑え、快適な睡眠を保つために重要です。特に、周囲の温度を感知して自動で温度調整してくれる室温センサー付きは非常に便利です。
- タイマー機能: 消し忘れを防ぎ、安全性をさらに高めてくれます。


暖かさを最大化する!効果的な使い方講座


電気毛布は、ただ敷くだけでなく、レイヤリング(重ね順)を工夫することで、その効果を最大限に引き出せます。
基本の敷き方
図解でお分かりいただけたでしょうか? ポイントはとてもシンプルです。
まず、銀マットやインフレーターマットで、地面からの冷たい視線を完全にシャットアウトします。これが全ての土台です。その上で電気毛布という「熱源」を置き、最後にシュラフ(寝袋)という「保温材」で蓋をする。
こうすることで、電気毛布が生み出した貴重な熱が地面に奪われることなく、すべて自分の体とシュラフの中に閉じ込められ、魔法瓶のように朝まで暖かさが続きます。
コットとの組み合わせが最強!
地面から距離を取れるコットと電気毛布を組み合わせれば、底冷えをほぼ完璧にシャットアウトできます。コットの上にマットを敷き、その上に電気毛布を敷くのが、私が経験した中でも最も快適な組み合わせです。
シュラフの中に「入れる」のはアリ?ナシ?
多くの読者が迷うこの点。メーカーは断線や低温やけどのリスクから推奨していません。
しかし、私の経験やキャンパー仲間の声から正直にお伝えすると、「足元が広い封筒型のシュラフなら、自己責任の上で、中に入れるのが一番暖かいのは事実」です。熱がシュラフ内にダイレクトに伝わり、まさに「こたつ」状態になります。
ただし、マミー型のシュラフや、中で体が動かせない状態で使うのは、断線や低温やけどのリスクが高まるため絶対にやめましょう。試す場合は、必ず温度設定を「弱」にするなどの対策をしてください。
【タイプ別】キャンプ用電気毛布おすすめ10選


お待たせしました!上記の選び方を踏まえ、私が自信を持っておすすめする電気毛布を、2つのカテゴリ(AC電源タイプとUSB電源タイプ)に分けてご紹介します。
カテゴリ1:【AC電源タイプ】ポータブル電源や電源サイトで使う、王道の暖かさ
1. 椙山紡織(Sugiyama)|電気敷き毛布 NA-023S
- サイズ: 140×80cm
- 消費電力: 55W
冬キャンプ用電気毛布の「正解」の一つ。信頼の日本製で、室温センサーやダニ退治機能、丸洗いOKと、キャンパーが求める機能が全て詰まっています。肌触りの良い素材で寝心地も抜群。必要な機能が揃ってこの価格は驚きで、「迷ったら、まずこれを買っておけば間違いない」と仲間にも勧めている、高コスパな優等生です。
2. 山善|フランネル電気掛敷毛布 YKSG-F44
- サイズ: 188×130cm
- 消費電力: 75W
その名の通り、ふわふわで極上の肌触りが魅力の一枚。188cmの大判サイズは、高身長の方でも安心なのはもちろん、2人で暖まるのにも十分な大きさです。小林製薬とコラボした「寝る消臭元」機能も搭載し、テント内のニオイ対策も万全。暖かさだけでなく、寝心地や快適性も絶対に妥協したくない方におすすめです。
3. PowerArQ|Electric Blanket
- サイズ: 180×100cm
- 消費電力: 35W
人気ポータブル電源ブランドが本気で作った、まさにキャンプ専用モデル。風を通しにくい4層構造と、35Wという驚異の低消費電力が特徴で、ポータブル電源での長時間使用を前提に設計されています。同社のポータブル電源と組み合わせれば、その性能を最大限に発揮。デザイン性と機能性を両立した、所有欲を満たす一枚です。
4. アイリスオーヤマ|電気敷き毛布 EHB-F1480
- サイズ: 140×80cm
- 消費電力: 55W
肌触りの良いフランネル素材と、便利な3時間自動OFFタイマーが嬉しい、安心・安全な一枚。特にコントローラーがスライド式で、暗いテント内でも手探りで操作しやすいとキャンパー仲間からも好評です。洗濯機で気軽に丸洗いできるので、汚れても安心。痒い所に手が届く、実用性に優れたモデルです。
5. コイズミ|電気敷き毛布 KDS-40241
- サイズ: 130×80cm
- 消費電力: 40W
冷えやすい足元側を重点的に暖めてくれる「頭寒足熱配線」が、キャンパーにとって非常にありがたい設計です。消費電力も40Wとトップクラスの省エネ性能で、ポータブル電源の負担を最小限に抑えたい方に最適。抗菌防臭加工も施されており、連泊でも清潔に使えるのが嬉しいポイントです。
6. 山善|洗えるどこでもカーペット
- サイズ: 180×80cm
- 消費電力: 75W
「コットで寝るなら、これが最適解」。信頼の家電ブランド山善が手掛ける、まさにキャンプの就寝に特化したホットカーペットです。長さ180cmのロングサイズで、小柄な方なら頭から足元まで全身をカバー可能。消費電力75Wでしっかりとした暖かさを提供してくれます。コット派キャンパーの必需品と言える一枚です。
カテゴリ2:【USB電源タイプ】モバイルバッテリーで使える、手軽な暖かさ
7. BRID|モールディング USBキルトブランケット
- サイズ: 120×80cm
- 消費電力: 5W
ミリタリーテイストの無骨なデザインが、キャンプギアとの相性抜群。モバイルバッテリーを収納できる専用ポケットが付いており、コードが邪魔になりません。ひざ掛けとして使えば、焚き火にあたりながら冷えがちな背中側を暖める、といった使い方が可能。日中の防寒対策としても非常に優秀です。
8. コールマン|アウトドアウォームブランケット
- サイズ: 163×100cm
- 消費電力: 非公開(専用バッテリー使用)
アウトドアの王様コールマンが作った、ヒートパッド付きのブランケット。外側の生地は火の粉に強いコットン素材でできており、焚き火の近くでも安心して使えるのが最大の強みです。3段階の温度調節も可能で、デザイン性と実用性を兼ね備えた、さすがの一言に尽きる一枚です。
9. 無印良品 洗えるUSBブランケット
- サイズ: 110×80cm
- 消費電力: 5W
「シンプル」と「安心感」を求めるなら、この一枚に勝るものはありません。信頼の無印良品が手掛けるUSBブランケットは、キャンプサイトにも自宅にも自然に溶け込むデザインが魅力。消費電力5Wの省エネ設計ながら、体をじんわりと暖めてくれます。スナップボタンでポンチョのように羽織ることもでき、汚れたら気軽に洗える実用性も完備。まさに質実剛健な、長く付き合える一枚です。
10. LOGOS|ヒートユニット・アンダーシュラフマット
- サイズ: 185×62cm
- 消費電力: 10W
シュラフの「下」に敷くことを前提に作られた、まさにキャンプ専用設計。自分のモバイルバッテリーが使え、低温モードなら10,000mAhで約6.5時間使用可能。長さが185cmあるため、小柄な方ならほぼ全身をカバーしてくれます。底冷え対策に特化した、合理的な一枚です。
電気毛布とポータブル電源はキャンプの最強コンビ


「じゃあ、どのくらいのポータブル電源があればいいの?」という疑問に、具体的にお答えします。
「どのくらいの容量が必要?」が一発でわかる計算式
ポータブル電源の容量(Wh) × 0.8 ÷ 電気毛布の消費電力(W) = 実際に使える時間
※ポータブル電源は変換ロスなどがあるため、容量の80%(×0.8)で計算するのが現実的です。
【具体例】
「50Wの電気毛布を一晩(8時間)使いたい」場合… 50(W) × 8(時間) ÷ 0.8 = 500(Wh)
つまり、最低でも500Wh以上の容量を持つポータブル電源が必要、ということになります。
【具体例】まず一台持つなら、こんなポータブル電源がおすすめ
「じゃあ、具体的にどのポータブル電源がいいの?」
そんなあなたの「最初の一台」として、私が特におすすめしたいのが、Jackery(ジャクリ)の超人気モデルです。
この一台を選ぶなら:Jackery ポータブル電源 500 New
なぜこの一台なのか? それは、冬キャンプで電気毛布を使うのに、まさに「ジャストサイズ」の性能と携帯性を両立しているからです。
リンク先ほどの計算で「500Wh」という一つの目安が出ましたよね。このモデルの容量は512Wh。まさに、50Wクラスの電気毛布を一晩(約8時間)使うのにぴったりの容量なんです。
A4サイズより小さく、重さも約5.7kgと業界最軽量レベルなので、女性でも片手で楽に持ち運べます。静音設計なので、静かな夜のキャンプ場でも周りに気兼ねなく使えるのもキャンパーにとっては嬉しいポイント。最新の安全で長寿命なバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池)を搭載しているので、長く安心して使えるのも、高価な買い物だからこそ重要な要素ですよね。
まずは電気毛布とスマホの充電から始めたい、という方に最適な、まさに「冬キャンプデビューのための一台」と言えるでしょう。
電気毛布について 良くある質問:Q&A


Q1. ぶっちゃけ、電気毛布っていらない? 他に代わりになるものは?
A. 正直に言うと、「氷点下対応の超高性能シュラフ」を持っているなら、電気毛布は「いらない」かもしれません。しかし、多くの人が持っている3シーズンシュラフで冬を越すなら、電気毛布は最も効果的でコスパの良い投資です。代わりになるものとしては、お湯を入れるだけの「湯たんぽ」があります。こちらも非常に暖かく、電源不要なのが魅力ですが、暖かさの持続時間では電気毛布に軍配が上がります。
Q2. ホットカーペットとどっちがいいの?
A. キャンプで使うなら、間違いなく「電気毛布」です。理由は消費電力の圧倒的な違い。
ホットカーペットは500W以上を消費するものが多く、ポータブル電源ではほぼ使えません。一方、電気毛布は50W前後。この差が、キャンプで使えるかどうかの決定的な違いになります。
Q3. 低温やけどが心配です。対策は?
A. 非常に重要なポイントです。低温やけどを防ぐために、以下の3点を心がけてください。
- 直接肌に触れさせない: 必ずシュラフやシーツを一枚挟む。
- 温度設定を「弱」にする: 就寝時は一番低い温度設定で十分暖かいです。
- タイマー機能を使う: 数時間で切れるように設定しておくと、より安心です。
Q4. USBタイプの電気毛布って、本当に暖かいの?
A. 「じんわり暖かい」くらいに考えておくのが良いでしょう。
AC電源タイプのように「熱い」と感じるほどのパワーはありません。シュラフの中に入れて、自分の体温を補助するような使い方がメインになります。日中のひざ掛けとして使うには十分な暖かさです。
もし、この記事に掲載されていないモデルについて知りたい、ご自身のに最適な電気毛布選びでさらに具体的なアドバイスが欲しい、といった場合は、お気軽に「お問い合わせフォーム」からご質問をお寄せください。筆者の経験や知識を活かして、できる限りお答えさせていただきます。
まとめ:もう冬の夜は寒くない!最高の眠りを手に入れる、最後の一歩


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 電気毛布が、冬キャンプの夜を「安全」かつ「快適」にするための最強の答えであることが、お分かりいただけたでしょうか。
流行りやランキングだけでなく、ご自身のキャンプスタイルに合った「電源タイプ」を正しく見つけることが、最高の冬キャンプへの近道です。
最後に、各カテゴリの特徴と、どんな方に最適なのかをもう一度まとめました。気になったカテゴリの詳細をチェックして、最高のパートナーを見つけてくださいね!
- 【AC電源タイプ】はこんなあなたへ → 電源サイトやポータブル電源で、しっかり暖まりたい方
▶︎【AC電源タイプ】王道の暖かさをもう一度チェック! - 【USB電源タイプ】はこんなあなたへ → モバイルバッテリーで、もっと手軽に・身軽に暖まりたい方
▶︎【USB電源タイプ】手軽な暖かさをもう一度チェック!
都心から1時間とアクセスが良く、緑豊かで自然を感じられる相模原は家族でキャンプ、デイキャンプにもってこいです!
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